3つのポイント③「自分で食べたい意欲を伸ばせているか」
ある程度月齢が進むと、食への関心が高まり自分の手で食べ物を掴んだり、ママやパパの食事に手を伸ばしてきたりすることも増えます。そのような時、まだ早いと思うのではなく、手であえて食材を掴ませてあげてください。最初は上手く口に入れられず、口からポロポロ落とすこともあるかもしれません。
ですが、赤ちゃん自身が自分の手で食べ物を運ぶ(手づかみ食べ)という動作自体がとても重要で、食べることに対しての意欲増加や、話すために必要な口周りの筋肉の発達にも繋がっていきます。「手づかみ食べ」の練習を行うことは、のちのスプーンやフォークを使って自分で食事ができるようになる練習の第一歩です。
食べ物に手を伸ばしてきたときやスプーンで食べるのを嫌がったときは、普段の食事に少し変化をもたらし、手に食材を持たせてママとパパは隣で見守ってあげてみてください。きっと、赤ちゃんが自ら食べる様子が見受けられます。
「食べない=嫌い」ではない、100人いたら100通りの食事の進み方がある
子どもの発達や食べる量・食の好みは本当にそれぞれで、100人子どもがいたら100通りの食事の進み方があります。大切なことは、我が子の様子を観察する事です。「食べない=嫌い」ではなく、まずは上記に挙げた3つの視点を持って今一度、チャレンジしてみましょう。
少しくらい食べなくても、気にしすぎないことも大切です。ママが神経質になって笑顔がなくなると、赤ちゃんも食事の時間が楽しくなくなってしまいます。ママと赤ちゃんが素敵な食の時間を楽しめるように、笑顔でまずは食を楽しむ気持ちで取り組んでみてください。
林 美穂
管理栄養士