
離乳食の「食べない」悩みには?
離乳食は一般的に生後5~6ヵ月の時期にスタートします。食べることに慣れる、これからの成長に必要な栄養を口からも補うという目的があります。
そんな離乳食ですが、「離乳食本通りに行っているのに食べてくれない」と悩むママも多く、頑張って作ったのに「なぜ?」と思うことがあります。そのような時に確認すべき3つのポイントがあります。
3つのポイント①「単調すぎる味が続いていないか」
離乳食といえば、トロトロのお粥やなめらかにすりつぶした野菜などからスタートしていきます。うまく食が進まない時、考えられる原因が「単調すぎる味や同じ食材が続いている時」です。
大人でも同じ味や食材が続くと嫌気がさす感覚があるかと思いますが、赤ちゃんも、同じように単調すぎる味が続くと食への楽しみや関心が薄れ、結果食べなくなるという流れを作り出している可能性があるのです。
アレルギーの心配がある卵や小麦製品は単品ずつ試す必要性はありますが、野菜や芋類、肉類、魚類でアレルギーが見受けられなかった場合は、一緒に食材を組み合わせて食べさせてみると食いつきが変わることが多いに見受けられます。
3つのポイント②「うす味ばかりを意識しすぎていないか」
離乳食の味付けといえば“うす味”という認識をよく持たれがちですが、味付けで気を付けて欲しいポイントは、複数の調味料を多く組み合わせることです。
赤ちゃんの食事で、醤油やみりん、砂糖、塩と同時に多用することは確かに味が濃くなり、味覚発達の面からみてもおすすめはできません。では、どの程度の味付けを行えば良いかというと、本来のミネラルバランスが取れた魚の出し汁やアミノ酸などの旨味成分を含む肉汁スープを食材と一緒に組み合わせることで本来の食材の旨味を引き出し、天然のおいしい旨味のある味付けが完成していきます。
本来の旨味を最初に赤ちゃんが味わう事ができると次の食事も楽しみになり、色々な食材に対しての食いつきが変わってきます。
ですが食事に対しておいしくないと赤ちゃんが最初で判断してしまうと、次の食事もまた同じ? と赤ちゃんが食べる前から拒否するという流れができ上がってしまいます。
赤ちゃんは、まだ言葉を喋らずとも一つひとつの経験から自分の意思を示し出していくため、最初でおいしいと感じることができた赤ちゃんはどんな食材も食いつきがよく、モリモリ食べるようになるケースが多いのです。
なんだか食いつきが悪くなってきたかな? と感じた場合は、食べなかった食材に、出し汁を混ぜて味付けをしてみることをおすすめします。自分で出し汁を取るのが難しいな。と思った方は、ネットで赤ちゃん用の出し汁は多く売られているため活用すると良いですね。