PTAは学校との線引きがあいまいで、よく「学校の一部」のように誤解されていますが、本当は学校とは全く別の団体です。先生や職員さんたちも大体会員になりますが、ほぼ会費を払うのみで、活動は保護者がメインです。今さら聞けないPTAの実態とは? 大塚玲子氏が著書『さよなら、理不尽PTA』(辰巳出版)で解説します。

えっ! PTAは入会も退会も自由なの?

改革・適正化を考える前に、そもそもPTAってどんな組織なの? ということを、ざっと確認しておきましょう。「実はよく知らない」という人も意外と多いかもしれません。各PTAごとに違いもありますが、現状はおおよそ、こんな感じです。

 

■PTAと学校はまったくの別団体

 

PTAは、その名称から「保護者(Parent)と教職員(Teacher)が、子どもたちのために協力する会(Association)」と理解されています。

 

PTAは学校との線引きがあいまいで、よく「学校の一部」のように誤解されていますが、本当は学校とは全く別の団体です。先生や職員さんたちも大体会員になりますが、ほぼ会費を払うのみで、活動は保護者がメインです。

 

学校はPTAという他団体に対し、お手紙の配布や回収を代行してあげたり、施設の一部である空き教室を無償で貸してあげたりして、優先的な扱いをしています。これはPTAが「その学校に通うすべての子どものため」に活動する、公共性のある団体だからであり、こうした特別な扱いを認める校長先生には、PTAのあり方に目を配る責任があると考えられます。

 

■PTAは入会も退会も自由

 

PTAは現状、保護者も教職員もいつの間にか会員にされることが多いため、「必ず入らなければならない団体」のように思われがちですが、実は入会も退会も自由です。PTAの加入は任意であり、入ることを義務付けるような法的根拠は一切ありません。

 

ですから本当は「入らない」とわざわざ言う必要もなく、「入らない理由」を告げる必要もありません。駅前のスポーツクラブの会員にならないことや、その理由について、わざわざスポーツクラブに言いにいかないのと同じです。スポーツクラブに限らず一般的な団体は、本人の申し出がないのにその人を勝手に会員にすることはないからです。

 

私たちは通常何かの会に入るとき、その会の趣旨やルール、会費等を理解したうえで、入るか否か判断します。ですがPTAは現状、ほとんど情報がないまま、且つ判断する機会も与えられないまま、会員とされることが珍しくありません。

 

■活動はPTAによってさまざま  

 

多くのPTAの活動は、主に「委員会」や「係」で行われています。

 

委員会はたとえば、講演会や講習会を企画・運営する「文化委員会」、翌年度の本部役員をやってくれる人を探す「推薦委員会」、PTA活動の広報をする「広報委員会」、茶話会の実施や行事の手伝いなどをする「学年委員会」、地域といっしょに活動する「校外委員会」など。係は、登校見守りやパトロール、お祭り、読み聞かせなどがよくあります。

 

委員は、「各クラスの保護者から必ず〇人出す」というルールが多いですが、ときどき、居住地区ごとの委員も出すというルールのPTAもあります。

 

こういったPTAの活動は「必ずやる」「必ず来て」などと言われ強制されることが多いため、保護者、実質母親たちはよくストレスを感じています。

 

次ページ子どもが人質?親を悩ますクラス役員決め

本連載は、大塚玲子氏の著書『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)より一部を抜粋し、再編集したものです。

さよなら、理不尽PTA!

さよなら、理不尽PTA!

大塚 玲子

辰巳出版

これまでPTA問題は「PTA役員の押し付け合い」など保護者同士のトラブルとして取り上げられることがほとんどでした。 しかし、PTAにまつわる揉め事の背景には「任意加入の不徹底」「個人情報の不適切な扱い」「PTAから学校に流…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録