コロナ禍で増えた整形手術…「最悪の失敗」を生む医師の特徴【専門医が解説】

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コロナ禍で増えた整形手術…「最悪の失敗」を生む医師の特徴【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

コロナ禍において人と会う機会が減ったこと、マスクの着用が定着したことなどから、「この機会に!」と美容整形を決断する人が増えています。ただ、手術を決心する際に頭をよぎるのが「失敗」の2文字……では、美容整形における失敗とはなにか、その失敗を防ぐ術はあるのか、銀座マイアミ美容外科の丸山直樹院長が解説します。

医師同士の関係が美容外科「最悪の失敗」を生む

ドラマでは、「私、失敗しないので」なんてことがいえるかもしれませんが、人間は誰でも失敗します。実際の世界では、どのような名医も必ず失敗します。他のクリニックで失敗されてしまった人の修正を専門にしている先生でも失敗します。

 

実際に、大御所や他院修正の専門家と言われている先生方の失敗例を私が修正することだってあります。同様に、私が手術をした患者さんのなかにも、手術結果が気に入らなくて他院に受診する方もいらっしゃいます。セカンドオピニオン目的でクリニックをまわる患者さんもいらっしゃるでしょう。

 

そのようななかに「最悪の失敗」が生まれることがあります。勘のよい読者の方はおわかりかと思いますが、「第三者の医師が失敗を作る」ということが実際にあるのです。

 

当院でも、脂肪吸引後に頬にほんの微かに凹みができた患者がいました。瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)のせいだったので経過観察をしたら自然に治るレベルだったので、ご本人も失敗とまでは思わず、いつも通り通院をしていました。ところがある日、「失敗された!」と血相を変えて来院したことがあります。

 

話を伺うと、以前から通っている美容外科に他の用事で行ったところ、その院長から「ひどい手術だ。丸山は開業したばかりで経験が無いからそうなったのだ」というようなことをいわれたそうです。

 

「それは、その先生が未熟だったね」「こんな瞼にするなんて大失敗だ」「その先生から賠償金をもらったら手術してあげる」なんてことを平気で患者さんにいう美容外科医が実際にいます。

 

同業者を蹴落としたいのか、他の医師にマウントを取りたいのか、自分の優越性を患者にアピールしたいのか、それらの言葉を患者に発する医師は自分が失敗を作っているという自覚が無いようです。

 

本当に患者さんのことを思うならば、手術した医師を貶すことをするのではなく、本当に失敗していたとしても、むしろ前医と協力をして治療にあたるべきなのではないかと思います。

 

むやみに患者を煽ったり前医が失敗であったということを患者に告げたりしても、患者が救われるわけではありません。なるべく、患者さんが穏やかに治療を続けられるように配慮すべきなのではないでしょうか。

 

私が医学生や研修医のころ、「失敗という言葉を慎むように」教育されました。失敗を隠せということではありません。失敗という言葉が生み出す誤解によって患者さんが不幸になってしまうことを避けなさいということなのでしょう。

 

私たち美容外科医は、まず医師同士がお互い知らないところで助け合っているという事実を認識すべきです。そして、すべては患者さんのためにクリニックの枠を超えて協力しあうべきでしょう。最悪の失敗を起こさないように。

 

 

丸山 直樹

銀座マイアミ美容外科

院長

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。