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ホームレス…高齢者が多く、月収入は「「5万~10万円未満」が最多
厚生労働省では、ホームレスの自立の支援等に関する施策の策定や実施のために、毎年「ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)」を、おおむね5年ごとに「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)」を行っています。
まず概数調査でホームレスの人数をみていくと、最新の令年4年調査では、全国1741の市区町村のうち、ホームレスが確認されたのは246市区町村、3,488人。男性3,187人、女性162人、不明*99人でした。平成30年調査ではその数、4,977名でしたから、4年あまりで3割ほど減少している計算となります。
*目視による確認のため、性別が分からなかった場合は不明としている
エリアごとにみていくと、「大阪市」が923人と最も多く、次いで「東京23区(確認されたのは21区)」で703人。「横浜市」285人、「福岡市」182人、「川崎市」161人と続きます。
次に実態調査でホームレスの属性や生活についてみていきましょう。調査はホームレス1,169人に対して行われています。
まず年齢分布。最も多いのが「70代前半」で23.8%。「60代後半」20.0%、「60代前半」15.6%と続き、60代以上で7割に達します。また今回のホームレスの期間については、「10年以上」が最も多く、40.0%。さらに初めてホームレスをしてからの期間を尋ねると、「20年以上」が最も多く、25.7%でした。
また現在の仕事・収入の状況について、約半数(48.9%)が仕事をしていると回答。「5万~10万円未満」が最も多く30.7%。「20万円以上」は2.6%ほどいました。一方、仕事以外で収入があったのは21.6%。そのうち5割(51.9%)が年金を手にしていました。
【ホームレスの年齢分布】
- ~10代:0.1%
- 20代:0.9%
- 30代:1.8%
- 40代:7.5%
- 50代前半:8.9%
- 50代後半:10.7%
- 60代前半:15.6%
- 60代後半:20.0%
- 70代前半:23.8%
- 70代後半~:10.6%
【今回の路上(野宿)生活の期間】
- 1ヵ月未満:7.2%
- 1~3ヵ月未満:4.3%
- 3~6ヵ月未満:3.6%
- 6ヵ月~1年未満:5.2%
- 1~3年未満:11.4%
- 3~5年未満:9.2%
- 5~10年未満:19.1%
- 10年以上:40.0%
【初めて路上(野宿)生活をしてからの期間】
- 1ヵ月未満:3.3%
- 1~3ヵ月未満:1.9%
- 3~6ヵ月未満:1.8%
- 6ヵ月~1年未満:2.7%
- 1~3年未満:6.9%
- 3~5年未満:7.4%
- 5~10年未満:18.0%
- 10~15年未満:19.5%
- 15~20年未満:12.6%
- 20年以上:25.7%
【1ヵ月の仕事での収入】
- 1万円未満:6%
- 1~3万円未満:18.7%
- 3~5万円未満:27.5%
- 5~10万円未満:30.7%
- 10~15万円未満:9.9%
- 15~20万円未満:4.7%
- 20万円以上:2.6%
- ※直近3ヵ月の1ヵ月平均
出所:厚生労働省『ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)』より