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新生活ではどんなことがストレスになる?
保育園や幼稚園の入園時には、それまでお父さんお母さんとずっと過ごしてきた子どもが、はじめて保護者から離れて他人と共同生活をするようになります。
今までは自分中心に回っていたことも、周りに合わせて調整していくことになります。食べ慣れないものも食べなければいけないし、遊びばっかりだったのが、歌やお遊戯の練習、制作などをしなければならない時間も増えます。一旦慣れたと思っても、進級時に担任の先生やクラスのメンバーが変わってしまうとまた緊張してしまいます。
小学校にあがると、まずは椅子に座って何十分も先生の話を聞いたり、黒板を写したり、勉強をしなければいけません。授業中に発言を求められることもあるし、テストだってあります。給食も早く食べなければいけないし、嫌いなものも残せないかもしれません。
人間関係もだんだん複雑になってきます。自分と周りの人間を比較して、できること・できないことがあることも知ります。そしてコロナ禍での制約もたくさんあります。
そうしたひとつひとつのことが、子どもにとって大きなストレスになる可能性があります。
ストレスに対する子どもの反応
子どもがストレスを抱えているとき、どのような症状がでるのでしょうか。
子どもは、自分がストレスを感じていることを自分でも理解できていなかったり、うまく表現できないことが多く、ストレスを溜め込んだ結果、身体のいろいろな場所に問題が出てきます。
体の痛み
よくあるのが、体のどこかに痛みを訴えるケースです。頭痛や腹痛、胸痛のほか、これらが合併することもあります。また、幼児では頭痛や腹痛よりも、足などの痛みを訴える場合があり注意が必要です。
こうしたさまざまな体の痛みは、ストレスにより痛みを感じる神経が過敏になってしまうことにより起こりやすくなるともいわれています。
情緒不安定
イライラしたり攻撃的になったり、逆に落ち込みが激しい・表情が乏しいといった鬱症状が出たり、または急に気分の浮き沈みが激しくなるなど、気持ちの面で不安定になる場合があります。子どもの正常な成長過程において情緒面の変動はあるものですが、急激に変化がある場合には注意が必要です。
睡眠の障害
上記のようなストレス反応が見られる子どもたちに多く共通するのが、睡眠障害です。痛みや情緒不安定などを主訴に小児科を受診する子どもたちは、多くの場合、なかなか寝つけなかったり、眠りが浅くて中途覚醒してしまうといった、睡眠障害を抱えています。ひどいときには昼夜逆転してしまい、朝起きられなくなる子どももいます。
その他
チック症状が出たり、何度もおしっこに行くようになるといった、特徴的な症状が出ることもあります。また、爪噛みや指しゃぶり、我が儘や甘えがひどくなるといった行動が見られることもあります。
典型的な症状がなくても、「なんとなくいつもと様子が違う」という親の感覚も重要です。ストレスの感じ方やストレスへの抵抗力は個人差が大きいですが、ストレスに対する身体の反応も人によってまったく異なり、実にさまざまな症状が出る可能性があります。
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