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窒息の原因に…「口の大きさ以下」のものには要注意
乳児の口の大きさは約30mm、3歳児でも約40mmです。それ以下の大きさのものは固形物でも紙片やビニール片でも何でも窒息の原因となるため、子どもの周りに置かないように注意が必要です。
乳幼児のおもちゃには玩具安全規格の規定があり、この規定をクリアしたおもちゃは3歳以下対象のものは直径44.5mmの小球や小部品がないように設計され、3歳以上対象のものでも必ず警告が付いています。おもちゃを買い与える際には、この基準を満たしたという印であるSTマークがあるかどうかもチェックしてみてください。
きょうだい児がいる場合には、大きい子のおもちゃが小さい子の周りに散らかっていないかどうか、常に注意しておく必要があります。
いずれにせよ、子どもがおもちゃや小物を扱う際は、大人がしっかり見守っておく環境づくりが重要です。
子どもの誤飲…まずは「呼吸を確認」
子どもがなにか飲みこんではいけないものを飲みこんでしまったとき、まず確認すべきは、呼吸がちゃんとできているかということです。
口のなかのものは通常、よだれとともに飲みこまれて食道を通って胃に落ちますが、間違って気道のほうに転がり込んでしまうこともあります。気管を塞いでしまった場合、首のあたりを両手で押さえる動作がみられ、正常に呼吸ができず、声も出せません。
そして次第に顔色が悪くなり、よだれを垂らしたり、苦しそうな表情をしたりして、数分で意識がなくなり、解除できなければ命に関わります。気道のもっと先に落ちていってしまった場合には、通常激しい咳込みがみられます。
気道に詰まらせているときの「応急処置」
子どもがなんらかのものを気道に詰まらせている様子があれば、すぐに119番し、応急処置が必要です。
1歳未満の乳児の場合は、親が椅子に座った状態で太ももの上に子どもをうつ伏せに寝かせ頭を下げた状態で、子どもの背中(肩甲骨の間くらい)を力強く5回程度手のひらで叩いて吐き出させるようにします。
また、1歳以上の子どもであれば、背部から子どもを抱き、両手で組んでみぞおちの当たりに置き、突き上げるように圧をかけることで吐き出させるようにします。焦っているときにはなかなかできないので、一度はシミュレーションをしておくとよいでしょう。
また、明らかな兆候がなくても、変な咳込みが続いている場合や、なにかを口に入れていたあとに急に不機嫌になった場合など、なにかいつもと違って様子がおかしいと感じた場合には、病院を受診するとよいでしょう。
子どもがなにかを誤って飲みこんだかもしれないがわからない、といって病院を受診する人は少なくありません。たとえば、おもちゃを口に入れて遊んでいたが、一部分が欠けてなくなっている、とか、そこに置いておいたはずのものがなくなっている、という場合です。
多くの場合、子どもは一見元気なので窒息はしていないことはわかりますが、本当に飲みこんでいるのか、ということと、飲みこんでいるならば、喉や食道でとどまってしまっていないかどうかをチェックする必要があります。