サラリーマンを辞めるメリット
サラリーマンを辞めて専業投資家になるメリットはどこにあるのでしょうか。メリットを3つご紹介します。
自分で時間を管理して稼げる
サラリーマンを辞めると、自分で時間を管理して稼げるようになります。自主的に物件を管理しない場合、管理業務も不動産業者に委託できるため、自動的に入ってくる家賃収入だけで生活することも可能でしょう。
専業投資家のなかには、「自分のやりたいことに好きなだけ没頭できる自由な時間が増えた」「家族と過ごせる時間が増えて毎日が充実している」という声も多くあります。
時間や曜日に関係なく行動できる
サラリーマンを辞めると時間や曜日に関係なく動けるため、不動産投資により専念できるようになります。
サラリーマンをしていて平日に仕事がある人は、土日を利用して不動産経営のための活動をすることになりますが、人気物件は他の投資家のニーズも高く、タイミングやスピードが合わないとチャンスを逃すことになってしまいます。
また時間に制限があるため、業者とのやりとりや視察の日程調整も難しく、経営をスタートさせる前の段階から時間がかかる場合もあるようです。
経済的・精神的な自由を手に入れられる
サラリーマンを辞めて専業投資家として成功できれば、自動的に安定的な収入が入ってくるため、経済的・精神的な自由が手に入ります。
満員電車に揺られながら、人生の貴重な時間を切り売りして仕事をする必要はなくなります。時間があればやりたかったことが、定年退職や老後を待たずとも実現可能です。
サラリーマンを辞めるデメリット
一方、サラリーマンを辞めることはメリットばかりではありません。生じ得るデメリットを3つ確認していきましょう。
収入が不安定になる可能性がある
不動産投資の主な収入源は入居者からの家賃収入です。よって、入居者が集まらずに空室が続くと、収益はゼロになります。また、入居者の中にも色々な事情から家賃を滞納せざるを得ない人が出てくる可能性もあります。
そのため、サラリーマン時代のような安定的な収入は、保証されなくなることを念頭に置いておきましょう。しかし、このようなリスクは「立地のよい物件を選定する」「賃貸ニーズが高いエリアを選ぶ」などの対策で軽減することが可能です。
融資で不利になる可能性がある
サラリーマンを辞めると、給与収入を失うため金融機関からの融資が受けにくくなる可能性があります。金融機関から「お金を貸しても返してもらえないかもしれない」と判断される傾向が強まるためです。
不動産の購入には大きなお金が必要なため、融資を受けられないと不動産運用そのものが難しくなります。よって、専業になる前に投資実績を積み、事業拡大に向けて安定した賃料収入を得られる状態とすることが重要です。
税金面でのメリットが減る可能性がある
会社で働いている間は、会社からの給与所得と不動産所得の損益通算(赤字の所得を他の所得から差し引くこと)が可能ですが、サラリーマンを辞めるとそういった税金面でのメリットが得られなくなります。
専業になることを検討する場合は、このようなデメリットも踏まえて慎重に考える必要があるでしょう。
サラリーマンを辞める前に注意すべき点
サラリーマンを辞める前に、資金面に関して留意すべき2点を解説します。
住宅ローンはゼロの状態にする
サラリーマンを辞めて不動産投資を専業にする前に、住宅ローンを完済しておくことをおすすめします。経営がうまくいっている間は問題ありませんが、万が一空室が続く状況に陥った場合、住宅ローンと投資ローンをダブルで返済する必要が生じるためです。
最悪の場合、住宅ローンの返済に息詰まって自宅を売却せざるを得ないこともあります。
不動産投資以外の収入を確保する
サラリーマンを辞める前に不動産投資以外の収入を確保しておくと安心です。不動産投資は資産が増えるまでに中長期的な時間が必要であり、短期間では収入が増えにくい特徴があります。
実際、「収入が低いけれどずっとやってみたかった仕事をする」という人は多くいます。「不動産投資だけで生計を立てる」という目標だと、資金や収入面での余裕が必要です。しかし、夢の実現を目的とするためのサイドワークとして不動産収入を活用することも可能です。