お金が貯まったら始めよう……そんな計画を立てたことがある人も多いでしょう。しかし実際は思うように貯まらないもの。果たしてお金が貯まる人と貯まらない人にはどのような違いがあるのでしょうか。みていきましょう。
「お金が貯まる人」が実践している、5つの習慣【資産コンサルタントが解説】

お金が貯まらない人の習慣

①お金に関する「現状」を正確に把握していない

人が健康を維持するためには、検査や自己診断を通じて健康状態を正確に把握する必要があります。貯金もこれと同様で、現状をしっかり把握していないとお金は残りませんし、貯まりません。

 

収入と支出が毎月どれだけあって、収入を増やせる可能性と支出を減らせる可能性を常に模索しながら、有効と思えるものを実践していく必要があります。そして、現状どれだけ貯金があるのか、今のままの貯金を続けていけばいつまでにどれだけのお金が貯まるのかも常に把握しておく必要があります。

 

こうしたお金の流れを正確に知っておくことでお金が貯まる土壌を作ることができるので、お金についての「現状」を正確に把握できていないのはお金が貯まらない典型的な習慣です。

 

②衝動買い、コト消費が多い

お金に関する「現状」が把握できていない人はおそらく、衝動買いやコト消費が多いのではないでしょうか。衝動買いというと高価なものを衝動的に買ってしまうことばかりに目が行きがちですが、コンビニでコーヒーを買うといったわずかな消費も含まれます。

 

こうしたわずかな消費であっても毎日3杯飲む人であれば、それに日数を掛けた分だけお金を使うことになるので、やがて衝動買いと呼べるだけの金額になります。

 

また、コト消費といってモノを買うのではなく「飲みに行く」「遊びに行く」「ギャンブルをする」といったように形に残らない消費が多い人も、要注意です。コト消費はその時の楽しさこそ得られますが、後に何も残らないのでコト消費が多すぎる人は浪費癖があるのかもしれません。

 

③複数のローン、リボ払いがある

ローンやリボ払い(リボルビング払い)でモノを買うこと自体は、悪いことではありません。高価なものを買って無理なく支払っていくには、これらの方法は有効です。不動産投資でマンション物件を購入する際にもローンを利用する可能性が高いのですが、問題はその件数です。

 

月々の支払額がそれほど大きな金額ではないからということで高価な商品を買いすぎると複数のローンやリボ払いを抱えることになります。それぞれ単体ではそれほど大きな負担ではなくても、複数の支払いが重複すると予想外の金額になることもしばしばです。

 

このことで支払い不能に陥るケースが後を絶たないので、複数のローンやリボ払いが苦しいと感じている人はお金が貯まらないどころか、経済的に破綻するリスクをはらんでいると考えたほうがいいでしょう。

 

④「悪い借金」がある

お金を借りることは、決して悪いことではありません。先述したように不動産投資でローンを利用するのも借金ですが、これはビジネスのために必要な資金調達であり、悪い借金ではありません。

 

ここでいう悪い借金とは、生活費や遊興費のために消費者金融などから借りているお金のことです。こうした借金があるということは、毎月の収入より多くのお金を使っている証拠です。これがやむを得ない事情による借金だった場合はおそらく少額のうちに返済しているはずですが、長い期間にわたってこうした悪い借金がある人は、生活習慣に何らかの課題があると考えられます。

 

こうした使途自由の借金は金利も高く、返済負担を大きくなってより経済的に苦しくなってしまいます。

 

「目的」や「目標」を明確にする

直近を成功させる秘訣は、目標の明確化、具体化です。何にお金を使って何を得るのか、そんな「理想の未来」をイメージすることも重要です。

 

■自分の成長に投資する

お金が貯まる人は、消費と投資を区別していて、自分の成長につながることへの投資を惜しみません。若い頃に英語力やITリテラシー、金融リテラシーの向上など、こうしたスキルを磨くための自己投資をした人は、キャリアを積み重ねた後の収入に大きな成果が生まれます。

 

お金が貯まる人たちは、損得勘定からこうしたことを習慣にしているわけではありません。日々、このような生活を送ってきた結果、お金が貯まったのです。いずれもやって損をするようなものではありません。もし、一つでも共感できるものがあったならば、ご自身の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

■今日からできること

お金が貯まる人の習慣や考え方が理解できたところで、まず今日から何を始めればいいのでしょうか。具体的な貯金額と時期の設定をし、そこから逆算して毎月どれだけのお金を貯金に回すかという計画を立てることから始め、それが実現可能なものであるかを判断してください。

 

「これならできる」と判断できた計画であれば、今日から少しずつ節約の習慣を身につけていきましょう。ただ節約をするだけだとモチベーションが続かないので、ここでは目標である「不動産投資を始めた自分」「家賃収入で安心と豊かさを手に入れた自分」をイメージして、それに向かって日々着実に近づいていることをイメージすると、節約も有意義なものに感じられるようになります。

 

 

山崎 博久

リズム株式会社

アセットコンサルティング事業部長

 

 

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