(※写真はイメージです/PIXTA)

長引く倦怠感や気分の落ち込みで病院を訪れた結果「うつ病」と診断され、多くの薬を処方された経験のある方は少なくありません。「いつかはよくなる」と信じて服用を続けても、悪化し続ける場合も……投薬治療によりうつの症状が悪化してしまった30代女性の具体例をもとに、天神ホリスティックビューティークリニック院長の橋本知子氏が症状改善のための「意外なアプローチ」を紹介します。

投薬で「うつ症状」が悪化…1人暮らしの30代女性

栄養状態の改善が症状の回復につながった、ある1人暮らしの30代女性のケースをお話ししたいと思います。

 

彼女は器質的な疾患がないということで、いまある症状はうつの状態だと判断され、対症的に睡眠導入剤や鎮痛剤及び抗うつ剤、抗不安薬が処方されていました。それでも諸症状の改善は難しく、受診するたびに内服薬が追加され、その後はとにかく1日中起きられないほどの倦怠感と頭痛が持続。

 

食事を作ることも買いに行くこともできず、体重は減るばかり…症状改善の兆しがみえず、栄養学的な治療を希望され当クリニックを受診されました。

 

この症例では、まずは1人暮らしをやめて実家に戻ってもらいました。

 

お母様に食事を作ってもらうようにし、まずは食べられるものから少しずつ食べるように指示しました。頻回に起こる頭痛も低血糖によるものと考え、低血糖対策として補食指導をし、腸内環境改善の為のサプリメントと食事指導を実施しました。

 

また、多剤処方されていた睡眠導入剤を、朝眠気やふらつきが残りにくいものへ変更をお願いしました。

 

すると、朝起きられるようになり、栄養療法を続けながら抗うつ薬、抗不安薬をだんだんと減らすことができたのです。

 

やがて日中も起きていられるようになり、食欲も出て体調も次第に改善、バイトにも行けるなど当たり前の日常が送れるまで回復しました。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。