今年の最高当せん金は1等前後賞合わせて3億円と、注目の集まるバレンタインジャンボは、毎年2月頃発売されます。本記事では、ニッセイ基礎研究所の篠原拓也氏がバレンタインジャンボの狙い方を解説します。※本記事は、ニッセイ基礎研究所の宝くじのポートフォリオに関するレポートを転載したものです。
バレンタインジャンボ どう狙うか?-一攫千金か、それとも1万円以上の当せん金か (写真はイメージです/PIXTA)

ミニは当せん金1万円以上の当せん確率がさらに高い

一方の、バレンタインジャンボミニはどうか。

 

バレンタインジャンボと違って、当せん金の最高額は1等前後賞合わせて3000万円にとどまるが、その分、2等以下の当せんの期待は大きくなるよう設定されている。

 

バレンタインジャンボミニについては、昨年からの主な変更点は、3つにまとめられる。

 

■バレンタインジャンボミニの主な変更点

(1)当せん金100万円の2等が2年ぶりに復活し、当せん本数は1ユニット(1000万枚)あたり100本とされた

(2)当せん金5万円とされていた2等が同額のまま3等となり、当せん本数は1ユニットあたり4000本から2000本に減少

(3)これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は114万4015本から114万2115本に減少

(1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、135円のまま変わらず)

 

これは、(2)で当せん金5万円の3等の当せん本数を2000本減らし、その減らした分を、(1)で当せん金100万円の2等の当せん本数100本に組み替えたものといえる。

 

これにより、1万円以上の当せん本数は減少となる。1万円以上が当たる確率は、昨年の0.44015%から今年は0.42115%へと低下する。ただ、それでも、この確率は、バレンタインジャンボより高い。平均的にいうと、くじを238枚(7万1400円分)買えば、1万円以上の当せんが1本出る計算となっている。

 

なお、バレンタインジャンボミニの当せん金の平均受取額は135円で、バレンタインジャンボより少ない点には注意が必要だ。バレンタインジャンボミニは、当せん金1万円以上を狙うくじといえるだろう。

一攫千金か、当せん金1万円以上か

以上のように、バレンタインジャンボもバレンタインジャンボミニも、細かい点の変更が行われた。

 

「3億円の高額当せんを狙いたい」ということならば、バレンタインジャンボがおすすめとなる。1等が当たる確率は1000万枚に1本で、年末ジャンボの場合(2000万枚に1本)に比べて2倍に設定されている。

 

一方、億円単位の高額当せんではなく、「とにかく1万円以上の当せんを目指す」ということならば、バレンタインジャンボミニを買うのがよいだろう。

 

宝くじの醍醐味である一攫千金を狙って、バレンタインジャンボを買うか。それとも、より高い確率で1万円以上の当せん金を目指して、バレンタインジャンボミニを買うか。どちらも買うとしたら、それぞれの枚数は何枚ずつにするか──。

 

今年のバレンタインジャンボ宝くじは2月2日から3月4日まで発売され、抽せん日は3月11日とされている。発売期間は、1ヵ月以上もある。いろいろ考えて、ワクワク、くじを買うのもよいと思われるが、いかがだろうか。

 

(参考資料)

「宝くじ公式サイト」(全国自治宝くじ事務協議会のウェブサイト)

 

 

篠原 拓也

ニッセイ基礎研究所

 

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