ミニは当せん金1万円以上の当せん確率がさらに高い
一方の、バレンタインジャンボミニはどうか。
バレンタインジャンボと違って、当せん金の最高額は1等前後賞合わせて3000万円にとどまるが、その分、2等以下の当せんの期待は大きくなるよう設定されている。
バレンタインジャンボミニについては、昨年からの主な変更点は、3つにまとめられる。
(1)当せん金100万円の2等が2年ぶりに復活し、当せん本数は1ユニット(1000万枚)あたり100本とされた
(2)当せん金5万円とされていた2等が同額のまま3等となり、当せん本数は1ユニットあたり4000本から2000本に減少
(3)これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は114万4015本から114万2115本に減少
(1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、135円のまま変わらず)
これは、(2)で当せん金5万円の3等の当せん本数を2000本減らし、その減らした分を、(1)で当せん金100万円の2等の当せん本数100本に組み替えたものといえる。
これにより、1万円以上の当せん本数は減少となる。1万円以上が当たる確率は、昨年の0.44015%から今年は0.42115%へと低下する。ただ、それでも、この確率は、バレンタインジャンボより高い。平均的にいうと、くじを238枚(7万1400円分)買えば、1万円以上の当せんが1本出る計算となっている。
なお、バレンタインジャンボミニの当せん金の平均受取額は135円で、バレンタインジャンボより少ない点には注意が必要だ。バレンタインジャンボミニは、当せん金1万円以上を狙うくじといえるだろう。
一攫千金か、当せん金1万円以上か
以上のように、バレンタインジャンボもバレンタインジャンボミニも、細かい点の変更が行われた。
「3億円の高額当せんを狙いたい」ということならば、バレンタインジャンボがおすすめとなる。1等が当たる確率は1000万枚に1本で、年末ジャンボの場合(2000万枚に1本)に比べて2倍に設定されている。
一方、億円単位の高額当せんではなく、「とにかく1万円以上の当せんを目指す」ということならば、バレンタインジャンボミニを買うのがよいだろう。
宝くじの醍醐味である一攫千金を狙って、バレンタインジャンボを買うか。それとも、より高い確率で1万円以上の当せん金を目指して、バレンタインジャンボミニを買うか。どちらも買うとしたら、それぞれの枚数は何枚ずつにするか──。
今年のバレンタインジャンボ宝くじは2月2日から3月4日まで発売され、抽せん日は3月11日とされている。発売期間は、1ヵ月以上もある。いろいろ考えて、ワクワク、くじを買うのもよいと思われるが、いかがだろうか。
(参考資料)
「宝くじ公式サイト」(全国自治宝くじ事務協議会のウェブサイト)
篠原 拓也
ニッセイ基礎研究所