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食品も日用品もサービスも…なぜ値上げは続くのか?
2月になり、食品や日用品など値上げのニュースが続々とはいってきています。
1月からはネスレ日本がコーヒーを10%~、カルビーはポテトチップスを7~10%をほど値上げ。ほかにも醤油やマヨネーズなどの調味料、パスタやうどんなどの麺類、ハムやソーセージなどの加工肉など、幅広い食品の値上げが発表されています。
さらに衝撃的だったのが、駄菓子の定番「うまい棒」。誕生から43年、いつの時代も「1本10円(税抜き)」で、子どもから大人まで愛されてきましたが、4月からはなんと「12円(税抜き)」に。このニュースを聞いて、膝から崩れ落ちた人も多かったとか。
値上げは食品だけに留まりません。電気料金も、電気会社10社で値上げとなり、ガス料金も都市ガス4社で値上げとなりました。
今回の食費品や日用品、サービスの値上げは、中国の経済成長や欧米の景気回復、さらにモノの需要が高まっている一方で、農作物は不作やコロナ禍による人材不足による物流の混乱で供給が追いつかない状況、さらには原油価格も上昇基調にあるなど、さまざまな要因が一気に重なり引き起こされているもの。
さらには世界的なインフレ傾向に加えて、円安が進み、輸入品の仕入れ値が高騰していることも追い打ちとなっています。
デフレに慣れてきた日本人にとって、昨今の度重なる値上げにはかなりの拒否反応を示す人が多いようですが、日本の物価変動はマイルドです。
【2020年基準消費者物価指数】
2020年7月:100
2020年8月:99.8
2020年9月:99.7
2020年10月:99.7
2020年11月:99.6
2020年12月:99.6
2021年1月:99.8
2021年2月:99.9
2021年3月:100.1
2021年4月:99.3
2021年5月:99.5
2021年6月:99.5
2021年7月:99.8
2021年8月:99.8
2021年9月:99.8
2021年10月:99.9
2021年11月:100.1
2021年12月:100
出所:総務省『消費者物価指数』
※数値は生鮮食品を除く総合指数
たとえば、アメリカの昨年12月の消費者物価指数は前年同月比プラス7%に対して、日本はプラス0.4%。他国が物価高騰で苦しんでいますが、日本は物価の優等生と例えられるほど。納得の結果です。