朝起きられない「起立性調節障害」患者に、医師が提言「ラーメンはスープまで飲むとよい」 (※写真はイメージです/PIXTA)

朝起きられない、めまいがする…といった症状の頻発する学生は、もしかしたら「起立性調節障害」かもしれません。思春期によく見られますが、成人してからも改善されないケースもあります。れっきとした体の病気ですが、あまり理解されていないことで苦しんでいる患者も多いようです。高座渋谷つばさクリニックの武井智昭氏が解説していきます。

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「怠けているわけではない」起立性調節障害という疾患

起立性調節障害は、自律神経機能の低下によって起こります。

 

視床下部など、脳の中枢神経が機能変化し、血流などがコントロールされることが原因です。

 

小学校高学年から中・高校生までの思春期に好発し、朝起きられない、長時間起立時にめまい・動悸・立ち眩みが生じるといった症状が見られ、悪化すると不登校につながることもあります。

 

原因疾患は明らかではありませんが、自律神経の乱れには、思春期における心身の発育によるものに加えて、睡眠不足、運動不足、精神的ストレスなど多岐にわたる理由が挙げられます。「家族性」に発生する可能性があるともされています。

 

決して怠けているわけではありません。この疾患に対して保護者・学校教諭は理解を深め、適切な治療・生活習慣の改善に取り組み、学業に適切な配慮をすることが求められます。

 

では、起立性調節障害と診断された方の「治療法」「生活を送る上での対処法」にはどのようなものがあるのでしょうか。

薬も使用するが、メインの治療は「非薬物療法」

治療は、日常生活での対応等の「非薬物療法」と「薬物療法」に大別されます。

 

多くの症例では薬物療法のみでは改善が見込めないため、日常生活の改善から取り組みます。

 

●まずは「睡眠のリズム」を改善

 

日常生活においては、まず、十分な睡眠をとることが重要です。

 

思春期になると、就寝時間が24時を過ぎ睡眠不足となる傾向にあるうえ、就寝前にスマートフォンやパソコンを利用し、脳がブルーライトによる刺激を受けていることが多いです。

 

就寝時間が遅い場合には、1週間に30分程度ずつ前倒ししていく、就寝前のパソコンやスマートフォンなどの利用を控えて自然睡眠を促すことも重要です。

高座渋谷つばさクリニック 院長

小児科医・内科医・アレルギー科医。2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

著者紹介

連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載・再編集したものです。

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