朝起きられない「起立性調節障害」患者に、医師が提言「ラーメンはスープまで飲むとよい」

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朝起きられない「起立性調節障害」患者に、医師が提言「ラーメンはスープまで飲むとよい」
(※写真はイメージです/PIXTA)

朝起きられない、めまいがする…といった症状の頻発する学生は、もしかしたら「起立性調節障害」かもしれません。思春期によく見られますが、成人してからも改善されないケースもあります。れっきとした体の病気ですが、あまり理解されていないことで苦しんでいる患者も多いようです。高座渋谷つばさクリニックの武井智昭氏が解説していきます。

意外…「ラーメンはスープまで飲むとよい」ワケ

また1日30分程度のウォーキングなどの運動も、筋力維持の観点・自然睡眠を促す観点から重要です。

 

朝は、ご両親がカーテンを開けて日光を部屋にとりこみ、声をかけることで、覚醒リズムを促せるとよいでしょう。そして頭を下げ、1-2分程度の時間をかけてゆっくりと起き上がるようにさせてください。

 

また朝礼などで、長時間起立していると血流は下半身にたまり、脳(頭)への血流が低下して、立ち眩み・めまいなどの症状が誘発される可能性があります。

 

こうした症状があればしゃがむ、足を動かす、クロスさせる、マッサージをするなどして筋肉を動かすことで血流を押し戻すのが効果的です。

 

●「飲食」での改善も

 

循環する血液量を増やすため、1日あたり2~3リットルの多めの水分を努力して摂取してください。

 

塩分も、腎機能低下や高血圧がなければ10~12gと多めに摂取することもポイントです。

 

醤油やソースを多めにかける、ラーメンやうどんなどはスープまで飲む、漬物を1人分多く食べるなどすると、比較的簡単に摂れます。

 

●学校への「通い方」

 

起立性調節障害は自律神経の疾患で、心身症の1つの状態であるため、心の状態変化の影響を受けやすいです。そのためストレスは症状悪化の大きな要因となります。

 

こうした症状が悪化して学校に行けなくなることもありますが、決して怠けているわけではありません。当事者であるお子さんはつらく感じているはずです。

 

まずはご家族の方が「学校へ行けない焦り」などの苦痛を理解し、頑張っていることへ共感の態度を示すことが重要です。

 

朝から終業まで学校へ行くというのはハードルが高いので、「3時間目から登校する」など低くして、心理的負担を軽減するのもよいでしょう。

 

この疾患は昼から夕方にはエンジンがかかったように症状が軽減する傾向があります。

 

学校側に疾病の理解を深めてもらうには、受診した医療機関から診断書(診断名および重症度、学業上の具体的な配慮を記載したもの)を提出することが効果的です。

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載・再編集したものです。

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