不動産投資は「富裕層のための運用手段」というイメージを持つ人が少なくありません。しかし、実際には年齢や年収に関係なく、多くの人が不動産投資を始めていると、リズム株式会社の資産コンサルタント、山崎博久氏はいいます。では、不動産を始めるには実際にどのくらいの資金が必要なのか、年収や属性別にみていくとともに、具体的な不動産投資のケーススタディを紹介します。
年収400万円の20代…「家賃9万4000円の都心部中古マンション」に投資したら【不動産投資のケーススタディ】

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高属性の人たちが始めるというイメージの不動産投資

「不動産にお金を投じるなんて、超大企業で働く管理職か、医師などの専門職に就いている人なのでは」と思っている方も多いでしょう。

 

しかし、実際には標準的な年収のサラリーマンや主婦といったごく普通の方たち、中には20代から既に不動産投資をしているという方もいるのです。

 

インターネットで取引を完結できるようになったことから、株式売買やFX、仮想通貨などの投資がさまざまな年齢層に人気となっています。今ではスマートフォンだけいつでもどこでもチャートを確認できるだけでなく、簡単に売買もできます。

 

この現象は不動産の世界にも起きています。

 

さすがにスマートフォンから不動産を購入するという発想はないかもしれませんが(実はスマホアプリで不動産投資ができるサービスも存在します)、インターネットで日本全国の物件を簡単に検索できるようになり、インターネットの普及によって不動産投資はより身近なものになっています。

 

長引く超低金利時代で、金融機関も企業への貸し付けだけでは収益が見込めず、積極的に不動産投資にも貸し付けを行ってきましたが、不動産投資に関連する銀行のスキャンダルもあり、融資への条件は以前より厳しくなっている傾向が見られます。

 

その傾向は、金融庁が発表したアンケート調査の結果を見ても銀行や信用金庫、信用組合などの金融機関が不動産投資向け融資に「積極的」と回答している比率が減少を続けていることからも明らかです。

 

出典:投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果(金融庁)
出典:投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果(金融庁)

 

しかし、それでも安定した収入があり、しっかりとした事業計画がある方は融資を受けやすいでしょう。インターネットの普及や銀行の融資を活用できるスキームの発展により、今や不動産投資はお金持ちだけの投資ではなくなっているのです。

 

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