ニューヨークでさまざまな会議に参加した結果…
■「英語だからはっきり言うべき」は誤解
ニューヨークで働いていた頃、私はさまざまな会議に参加しましたが、人が反対意見を言うときにI don’t agree with you.のような直接的な表現を使うのを耳にする機会は、ほとんどありませんでした。
多くの人は、「それはどうか分からないですね」を意味するI’m not sure about that.やWell, how about ~?(ええと、~はどうでしょうか?)などの表現を巧みに使って、反対の意思表示をしていました。
英語圏であっても、face-threateningな(=相手のメンツをつぶすような)表現を避ける傾向は顕著です。
「英語では何でもはっきり言った方がいい」という考えは、この際捨てましょう。「明確に伝える」ことと「ぶしつけな表現を使う」ことはまったく別です。
状況に合わせて間接的で丁寧な表現も使いこなし、思慮ある大人の会話ができるようになりましょう。
愛場 吉子
Q‐Leap株式会社 代表取締役副社長