英語で反対意見を伝えるには、どうしたら角を立てずに建設的な意見交換ができるでしょうか。「日本語より、言いにくいこともストレートに伝えるのでは?」とイメージする方も多いかもしれませんが、英語圏であっても相手に不快な思いをさせる表現は避けるのが普通です。Q‐Leap株式会社の代表取締役副社長、愛場吉子氏が解説していきます。 ※本連載は、書籍『話す英語(実戦力徹底トレーニング)』(アルク)より一部を抜粋・再編集したものです。
「英語では反対意見もはっきり言った方がいい」が「誤り」であるワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

ニューヨークでさまざまな会議に参加した結果…

■「英語だからはっきり言うべき」は誤解

 

ニューヨークで働いていた頃、私はさまざまな会議に参加しましたが、人が反対意見を言うときにI don’t agree with you.のような直接的な表現を使うのを耳にする機会は、ほとんどありませんでした。

 

多くの人は、「それはどうか分からないですね」を意味するI’m not sure about that.やWell, how about ~?(ええと、~はどうでしょうか?)などの表現を巧みに使って、反対の意思表示をしていました。

 

英語圏であっても、face-threateningな(=相手のメンツをつぶすような)表現を避ける傾向は顕著です。

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「英語では何でもはっきり言った方がいい」という考えは、この際捨てましょう。「明確に伝える」ことと「ぶしつけな表現を使う」ことはまったく別です。

 

状況に合わせて間接的で丁寧な表現も使いこなし、思慮ある大人の会話ができるようになりましょう。

 

 

愛場 吉子

Q‐Leap株式会社 代表取締役副社長