英語で反対意見を伝えるには、どうしたら角を立てずに建設的な意見交換ができるでしょうか。「日本語より、言いにくいこともストレートに伝えるのでは?」とイメージする方も多いかもしれませんが、英語圏であっても相手に不快な思いをさせる表現は避けるのが普通です。Q‐Leap株式会社の代表取締役副社長、愛場吉子氏が解説していきます。 ※本連載は、書籍『話す英語(実戦力徹底トレーニング)』(アルク)より一部を抜粋・再編集したものです。
「英語では反対意見もはっきり言った方がいい」が「誤り」であるワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

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英語で「反対意見を述べるとき」

◎英語での「反対意見の表明」を効果的に行うには、以下の要素を盛り込むとうまくいきます。

 

①前置き・ためらい  例「ええと、実のところ」

②反対の意思表示   例「私は~ではないかと思います」

③理由        例「というのも、~だからです」

④代案        例「~はどうですか?」

 

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①→②→③→④になる場合が多いですが、状況に応じて②や④が省かれることもあります。②を省いた場合、③を述べることで反対であることを示唆します。

 

■「いきなり反対意見を切り出さない」という配慮

 

日本語の会話で反対意見を述べるときのことを考えてみても、開口一番「私は反対です」などと言うことはめったになく、「うーん」「そうですねえ」「ええと」といったためらいを示す言葉を口にすることが多いと思います。

 

英語でも同様で、相手に衝撃を与える可能性があることを伝える前には、いきなり切り出すのではなく、事前にサインを送って衝撃を和らげる傾向があります。

 

代表的なものはwell, やactually, などですが、言葉にならないHmm,やUm, 、あるいはUh, といった音を出すだけでもOKです。

 

もう少しきちんと前置きをしたい場合は、I wanted to talk to you about ~.(~についてお話ししたいと思っていた)などと言えば、相手は心の準備をしてくれるでしょう。