東京都心では、マンション価格がバブル超え。「そんな高いマンションを買えるか……」と思わず悪態をついてしまう水準です。いま、会社員が買える街とは。今回は、JR東海道線「辻堂」に焦点をあてます。
住みやすい街、第1位…JR東海道線「辻堂」のリアルな住み心地 ※画像はイメージです/PIXTA

本当に住みやすい街、No.1「辻堂」…デメリットをあげるなら

2021年の辻堂駅周辺の公示地価平均は、1平米あたり76万1,798円 。前年比-0.01%の下落ではありましたが、駅周辺部は上昇を続け、依然、注目のエリアであることを物語っています。

 

とはいうものの、「辻堂」の魅力は何といってもコスト面。国土交通省『土地総合情報システム』によると、駅徒歩20分圏内で取引された中古マンションの平均平米単価は59.1万円。70平米のマンションで4,000万円前半の価格帯です。ファミリー向けの新築分譲マンションでも駅近で4,000万円代からで、若いファミリー層でも検討のしやすい価格です。

 

住環境に加えてコスト面でも魅力的な「辻堂」。デメリットを上げるとすれば、まずその立地。「東京」や「新宿」にダイレクトに繋がっているとはいえ、所要時間は1時間前後。朝の混雑もなかなかのもので、普通列車にグリーン車はあるものの自由席なので、座れないことも。通勤時間帯に走る「特急湘南」という手もありますが、割高で本数も限られているのが難です。

 

またレジャーで湘南を訪れる人も多く、特に国道134号線は渋滞しがち。南北に縦断する県道307号線、308号線も混みがちで、スムーズに移動できず、イライラすることもしばしば。

 

さらに利便性の高い立地で4,000万円台という費用も魅力とはいうものの、人気の湘南エリアということもあり、都心からの距離を考えると割高。このあたりは評価の分かれるところです。

 

太平洋沿岸ということから、津波の危険性を指摘する人もいますが、対象となる「辻堂駅」周辺は、ハザードマップでは浸水は想定されていません。憧れの“湘南ライフ”を思い描くなら、駅周辺は少々イメージとは異なるでしょう。

 

日常に湘南らしさを取り入れるなら、駅から南へ1キロ強。県道30号線よりも南側のエリア。ただし万が一のとき、津波被害は避けられない地域なので、定期的に行われている避難訓練にはしっかりと参加し、防災意識を高めておく必要があるでしょう。

 

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