利用可能な手段を「最大限に使う」ことがもっとも重要
北米での例を元に、新型コロナウィルスのワクチン追加接種について説明しました。まとめると以下のようになります。
・現時点ではオミクロン株に対する既存のmRNAワクチンの効果は不明。
・心筋炎/心膜炎の副作用は2回目接種より高くはならない。
・追加接種によりワクチン効果を維持させることができる。
・高齢者施設入所中の方、50歳以上の方、医療従事者が優先接種対象と考えられるが、妊婦・授乳婦の方々も高リスクとして考慮されるべき。
・供給面から優先順位は必要だが、多くの人が追加接種を受けることが望ましい。
今後もオミクロン株に代わる変異株が出現する可能性があり、引き続きワクチンと治療薬の2本立てでの開発を継続することが重要だと考えます。
そして、「3回目のワクチン接種」は本当に必要か…の答えは「YES」です。現状では利用可能な手段を最大限に使うことが最重要です。
将来的には治療・予防策が今以上に充実し、個々の症例に合わせ治療選択できるようになり、この長いパンデミックの出口がみえることを願います。
郭 悠
熊本大学ヒトレトロウィルス学共同研究センター
臨床レトロウィルス学分野 特任助教
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