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転職者数が激減した2020年より、さらに減少
厚生労働省の『労働力調査』によると、2021年9月までに転職した人の数はコロナウイルスの影響を受けて転職者数が減少した2020年よりもさらに減少し、約285万人となりました。
転職者は減少していますが、転職したいと思っている人は増えているようです。厚生労働省の『令和2年転職者実態調査の概況』によると、「今の職場で今後も働きたい」と答えた人は52.7%で、2015年の56.0%から減少し、「機会があれば転職したい」と答えた人は21.0%と2015年の17.6%から増加しています。
では、実際に転職した人は、どのような理由で転職を考えているのでしょうか。
転職を考えた理由は年代や性別による差が大きい
転職した理由はさまざまなものがありますが、実際に転職した人が挙げた転職理由は、「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」、「満足のいく仕事内容でなかったから」、「賃金が低かったから」の順で高くなっています。
■自己都合で転職した人の転職理由(3つまで解答)
満足のいく仕事内容でなかったから 26.0%
能力・実績が正当に評価されないから 15.3%
賃金が低かったから 23.8%
労働条件(賃金以外)がよくなかったから 28.2%
安全や衛生等の職場環境がよくなかったから 10.2%
人間関係がうまくいかなかったから 23.0%
雇用が不安定だったため 8.3%
会社の将来に不安を感じたから 23.3%
結婚・出産・育児のため 6.2%
介護・看護のため 2.7%
病気・怪我のため 4.0%
他によい仕事があったから 16.1%
いろいろな会社で経験を積みたいから 15.9%
家族の転職・転居のため 2.2%
その他 14.8%
出所:厚生労働省『令和2年転職者実態調査の概況』より
また、年代ごとに最も多かった転職理由は、20代は「人間関係がうまくいかなかったから」で30.4%、30代は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」で31.3%、40代は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」で29.2%、50代は「人間関係がうまくいかなかったから」で30.4%となっています。
そして、若い世代ほど「賃金が低かったから」という理由で転職しており、年代が上がるにつれて「安全や衛生等の職場環境がよくなかったから」「能力・実績が正当に評価されないから」という理由で転職しています。
これらの不満や不安は、実際に解消されたのでしょうか。転職後の職場の満足度をみていきましょう。