新型コロナウイルス感染症の第6波懸念が広がるなか、至る所でコロナ禍からの回復が報じられています。このようななか、会社員の給与も上昇基調にのっていけるのでしょうか。厚生労働省の統計から考えていきます。
会社員の月収41万円…「7ヵ月連続プラス」も明るい見通しが立たない実情 (※写真はイメージです/PIXTA)

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コロナ禍で会社員の給与は前年比マイナスを連発も回復の兆しが…

2020年、新型コロナウイルス感染症により、給与にも大きく影響があった、という人も珍しくないでしょう。厚生労働省『毎月勤労統計調査』によると、2020年、会社員(一般労働者)*の平均月収(現金給与総額)は41万7,475円。前年比98.2%と、コロナ禍の影響が反映された結果となりました。

 

*常用雇用者5名以上企業が対象

 

【常用雇用者数別「会社員」の平均月収】

「5人以上」41万7,475円

「30人以上」45万1346円

「5~29人」36万0,684

「30~99人」40万1,036 

「100~499人」44万4,774

「500人以上」53万3,337円

 

厚生労働省『毎月勤労統計調査』(2020年)

※調査産業計、男女計、一般労働者

 

月別に給与をみていくと、2020年3月に前年同月比99.99%となって以来、2021年3月まで、13ヵ月連続前年比マイナスを記録しました。同年4月に前年比101.06%となってからは、前年比プラスが続き、コロナ禍による給与減に歯止めがかかった印象です(関連記事:『「会社員の平均給与」2019年~2021年月別推移』)。

 

【2021年「会社員の月収」】

2021年1月 35万2,172円/98.23%

2021年2月 34万3,946円/99.43%

2021年3月 36万7,069円/99.98%

2021年4月 35万8,768円/101.06%

2021年5月 35万3,189円/102.15%

2021年6月 59万3,271円/100.35%

2021年7月 49万2,211円/101.28%

2021年8月 35万6,007円/101.24%

2021年9月 34万8,787円/100.72%

2021年10月 35万0,609円/100.87%

 

厚生労働省『毎月勤労統計調査』(2021年)

※調査産業計、男女計、一般労働者

※数値左:月収(現金給与総額)、数値左:前年同月比