人生の大きな転機である「結婚」。しかし最近は「あえて結婚をしない」というスタイルも浸透し、婚姻数は減少傾向にあります。厚生労働省の調査から結婚の“いま”をみていきます。
47都道府県「婚姻率」ランキング…東京と沖縄と秋田の意外な順位 (※写真はイメージです/PIXTA)

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止まらない婚姻数の減少、一方で再婚率は上昇傾向

厚生労働省『人口動態』(2020年)によると、2020年の婚姻数は52万5,507件で人口千人当たりの婚姻率は4.16。コロナ禍の影響もあり、前年から7万3,500件の減少となりました。

 

日本の婚姻数は1970年に100万件を超えましたが、その後は減少。80年代には80万組を、2010年代には70万組を割り込み、2018年には50万組台に突入しています。

 

また昨今の傾向として「再婚の増加」があげられます。2020年の全婚姻のうち、夫が再婚だったのは10万2,023件で19.4%、妻が再婚だったのは8万8,338件16.8%でした。

 

結婚への意識が変わり、離婚率が増加するなか、再婚も増加しているという事実。男性の再婚率に注目すると、1990年代初頭は13%台だったのが、2000年代に入ってから急増。2000年、15.0%だったのが、2005年には18.2%、2010年代は19%台で推移しています。

都道府県ごとに「婚姻率」をみていくと…

婚姻率を都道府県ごとにみていくと、最も婚姻率が高いのは「東京都」で人口千人当たり5.26。続いて「沖縄県」が5.02。「愛知県」4.69、「大阪府」4.63、「福岡県」4.46と続きます(関連記事:『【すべて見る】都道府県「婚姻率/初婚年齢」ランキング』)。

 

一方で婚姻率が最も低いのが「秋田県」で人口千人当たり2.79。続いて「岩手県」が3.23。「青森県」「山形県」「新潟県」「高知県」と続きます。

 

【都道府県「婚姻率」上位10】

1位「東京都」人口千人当たり、5.256

2位「沖縄県」人口千人当たり、5.023

3位「愛知県」人口千人当たり、4.690

4位「大阪府」人口千人当たり、4.635

5位「福岡県」人口千人当たり、4.426

6位「神奈川県」人口千人当たり、4.290

7位「広島県」人口千人当たり、4.200

8位「滋賀県」人口千人当たり、4.156

9位「岡山県」人口千人当たり、4.155

10位「兵庫県」人口千人当たり、4.016

出所:厚生労働省『人口動態』(2020年)より作成

※令和2年国勢調査速報時の人口で算出