平成24年度の厚生労働省の障害者総合福祉推進事業として発表された「発達障害児者支援とアセスメントに関するガイドライン」によると、自閉スペクトラム症の有病率は、おおよそ1〜2%、100人に1人か2人の割合で、また2008年に発表された「広汎性発達障害の疫学に関する文献的研究 自閉症を中心に」(加我牧子・藤田英樹・矢田部清美・稲垣真澄、精神保健研究)によると、男児に多い傾向にあるといいます。
一クラスに2~3人も…自閉スペクトラム症の特徴は?
最近では、学校の一クラスに2〜3人はいると考えられています。特徴としては次の4つが挙げられます。
・対人関係が薄い、共感性が乏しい、視線が合いにくいなど、人との相互交渉が苦手である。
・話し言葉でのやり取りが特に苦手で会話が成立しない時がある。
・未来見通しを立てて行動したり、応用が利かなかったりと想像して行動することが不得意。
・一つのことにこだわりを持ち、関心の幅が狭い(IQテストなどで、項目ごとに差が出やすい、いわゆる発達が凹凸のタイプ)。
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鈴木 直光
筑波こどものこころクリニック院長・小児科医
小児神経学会認定医博士(医学)
1959年、東京都生まれ。小学1年〜3年まで米国ハワイ州ホノルルの現地校へ通い、中学・高校は東京の私立暁星学園で学ぶ。 1985年、秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。 1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。 いばらき発達障害研究会世話人。東京都専門機能強化型児童養護施設事業非常勤医師。 2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。院長。