(※写真はイメージです/PIXTA)

厚生労働省、厚生労働行政推進調査によると、食中毒を除き、これまで食物を食べて具合が悪くなったことがある子どもは18.4%(食品数1,290品目)と、およそ5人に1人の子どもが食べ物をきっかけに、カラダに不調を感じた経験があります。また、食物アレルギーを持つ子どものうち、12.2%は強いアレルギー症状を起こしたとされています。今回、日本小児科学会専門医・指導医でありながら、日本アレルギー学会専門医・指導医としても活動する堀向健太先生が、時には命の危険にもつながる食物アレルギーの危険性と対処法を紹介します。

普段の生活で食物アレルギーから身を守るために

食物アレルギーは、近年医学が急速に進歩している分野です。

 

よって、もし受診する場合は、可能であれば『日本アレルギー学会専門医』に相談するのが良いでしょう。

 

しかし、『アレルギー科』と掲げられていても、専門医とは限らないことに注意が必要です。

 

2014年に実施された全国調査では、アレルギー科を標榜している医師のうち、アレルギー専門医資格を有する医師は3割程度とされています。

 

もし専門医が近くに見つからなければ、『食物アレルギー研究会』のホームページから、食物経口負荷試験の実施施設を検索するのもいいかもしれません。

 

そして、適切な診断を受け、対策を尋ねるのが良いでしょう。 この記事が皆さんのお役にたち、医療機関への受診につながることを願っています。

 

【出典】

アレルギー疾患に関する3歳児全都調査(概要版)

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/10/22/02.html

 

Food anaphylaxis in the United Kingdom: analysis of national data, 1998-2018

https://www.bmj.com/content/372/bmj.n733

 

 

堀向 健太

東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 小児科 助教

日本小児科学会専門医・指導医/日本アレルギー学会専門医・指導医

 

 

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※本記事は、こども医療と育児の総合サイト『こどもKADARAs』から転載したものです。