(※写真はイメージです/PIXTA)

前回は、「医師同士の結婚がうまくいきにくい理由」について紹介した。結婚後に、収入面や環境面などに、医師特有の問題が浮かび上がるケースが多いようだ。では、女医は医師以外のどんな男性と結婚すると幸せになれるのだろうか。具体的な職業などについて、引き続き、医療従事者の婚活のサポートをおこなっている『医師婚』代表の鶴田奈央氏に解説してもらった。

理想と現実の板挟みになりやすい女性医師の婚活

――確かに、女医さんというと“強い女性”のイメージがありますね?

 

女性医師に対する印象として、「気が強い」「自立している」といった意見をあげる人は多いです。どうしても、「強い女性」と「高嶺の花」いうイメージを持たれてしまい、男性から敬遠されてしまうこともあります。

 

そういったイメージを持たれて悩んでいる女医さんも多いです。だから、理解してくれる同業の医師と結婚しなければと選択の幅が狭まるような思考になってしまうところもあります。

 

医師以外の男性を選ぶとしても、誰でもいいというわけではありません。親の意向もあり、親が納得する相手でなければいけません。結婚をしたくても望み通りにいかず、理想と現実の板挟みとなって悩んでいる女医さんがたくさんいます。

 

私の印象ですが女医さんは人間的にも大変魅力的な方が多いです。患者さんの命と健康を守る立場ですから職業上明確な意思を持っていなければ務まりません。その明確な意思が強さと受け止められるのかもしれません。いずれにせよ受け止め方の問題かと思います。一方では女性としての包容力、優しさも兼ね備えている方がほとんどなんですよ。

士業は女性医師の親を納得させやすい

――では、実際に女性医師と相性がいいのはどういった相手なのでしょう。

 

資格を持っている方がいいのではないかと思います。例えば、税理士や公認会計士、弁護士など士業の方とは非常に相性がいいです。こういった方たちはお金や法律に関する専門家です。心強いパートナーとなり適切なアドバイスがもらえます。

 

もちろん、ご自身のスペックも高く収入も多いので、女医さんとも釣り合いが取れますよね。専門的な知識も豊富なので、興味深い話題を提供してくれるはずです。

 

それに資格を持っていると、親への説明もしやすくなります。結婚相手が医師でないことに親が不満を感じていたとしても、「こういう資格を持っている人」だと明確な説明ができれば、安定感もあり納得させやすいです。

 

あとは、研究職や技術職に就いている方も相性が良いですね。ひとつのことに特化した能力を発揮していく仕事は、医師の仕事にも通じるものがあります。能力を伸ばし、技術を高めていくような仕事に就いている方には、惹かれる部分も多いようです。

視野が狭くなりがちな医師という職業

――やはり女医さんにはほかの業種の男性がお勧めですか?

 

個人的には違う業種をお勧めすることも多いです。医師は今まで医療という専門的な分野で働いてきただけに、他業種の方と知り合う機会が少ないです。別の分野に従事している方と触れ合うことで、新しい刺激を得ながら、更に視野も広がるでしょう。

 

医師同士の結婚を否定しているわけでは勿論ありません。ただ、医師でなくても、周りに素敵な男性はたくさんいます。だからもっと周りに目を向けて欲しい。結婚に関して悩んでいる女医さんの、幸せになる方向性を広げるお手伝いをさせて頂きたいと思って、日々ご縁繋ぎをしております。

 

 

人は自分にないものを持っている人に惹かれる。「視野を広げる」ことで、選択肢も増え、幸せになる可能性も高まっていくはずだ。とはいえ、医師の結婚は本人の問題だけでなく、親の意向という家庭の事情がもたらす影響も少なくない。女性医師が幸せな結婚をするためには、周囲を納得させられるだけの材料をそろえる必要もあるのだろう。
 

 

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