(※画像はイメージです/PIXTA)

長期金利の指標である米10年債利回りは、今年3月に一気に1.7%以上に急騰したものの、7月末には1.1%台まで大きく低下しています。マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は本記事において『この「米金利低下」の謎解きが、「米ドル/円」「ユーロ/円」をはじめとする、多くの為替相場の先読みにおける最大のカギとなっている』と語っています。今回は吉田氏が、米金利低下の理由について考察します。

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昨年3月の「コロナ・ショック」を受けて、世界の中央銀行は、米国を筆頭に空前の金融緩和策に踏み切りました。景気回復が進み、インフレ懸念も浮上するなかで、この金融緩和を見直す可能性が出てきました。とくに「世界一の経済大国」である米国の金融緩和見直しは、株価の急落や為替相場において新興国通貨の急落、「通貨危機」をもたらしたこともあっただけに、今後の一大テーマといえるでしょう。そこで今回は、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏が、世界経済に大きな影響をもたらす米金融緩和見直しについて、今後の具体的なシナリオを考察します。

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