ファイナンシャルプランナーオフィスのLive to Relief(ライヴトゥリリーフ)株式会社代表取締役・笹村敏夫氏が、営業テクニックの一つである「日本人気質」を刺激する方法を紹介します。
なぜ日本人は「SNSで話題沸騰」「100万個売れた」につられるのか (写真はイメージです/PIXTA)

<この連載の第1回記事はコチラから>

「日本人気質」を刺激するキラーフレーズを使う

突然ですが、次のようなジョークを知っているでしょうか。

 

世界各国の旅行者が乗船している船で火災が起きました。極寒の海に飛び込まないと、助かりそうもありませんが、乗客はみんな飛び込むのを躊躇しています。各国の人々は、何と言ったら飛び込むでしょう。

 

▪アメリカ人「今飛び込めばあなたは英雄ですよ」

▪ロシア人「海に落ちたウォッカの瓶はあなたのものです」

▪イタリア人「美女たちも泳いでいますよ」

▪フランス人「決して海には飛び込まないでください」

▪イングランド人「イングランドが優勝しました」

▪スコットランド人「スコットランドがイングランドに勝利しました」

▪ドイツ人「規則ですから飛び込んでください」

▪中国人「金塊が沈んでいるそうですよ」

▪日本人「みんな飛び込んでいますよ」

 

なぜこの言葉でそれぞれの国の人が飛び込むのかについては、本筋からずれてしまうのでここで詳しく解説することはしませんが、いずれも「なるほど」と思う理由があります。

 

さて、どうしてこのジョークを取り上げたのか。注目すべきは、日本人を飛び込ませる言葉です。「みんな飛び込んでいますよ」これは、「和を以て貴しとなす」という日本人気質をうまく表しています。

 

そしてモノを買う際にも、この精神はいかんなく発揮されます。「人気ナンバーワン」「100万個売れた」「主婦に大人気」「SNSで話題沸騰」といった言葉を見て、思わず商品を手に取ってしまうような人は多いのではないでしょうか。

 

たくさんの人が使っているのだから、きっとよい商品だろう。みんな使っているなら、自分も一度試してみよう。そうした日本人気質を、うまく営業に活用するというのも、テクニックの一つです。

 

「多くの方は▲と言いますが、Aさんはどうでしょうか?」この日本人気質を刺激するキラーフレーズを、ぜひ取り入れてみてください。

 

 

笹村 敏夫

Live to Relief株式会社

代表取締役

 

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