元野村證券でYouTuberの宋世羅(そんせら)氏の著書『ヨイショする営業マンは全員アホ 1%だけが知っている禁断の法則』(飛鳥新社)より一部抜粋・編集して、「経営者や上司からの質問に対する答え方」について解説します。
偉い人から質問されたときの「NG解答」と「模範解答」の決定的な差 (写真はイメージです/PIXTA)

経営者や偉い人に好かれたければ「ヨイショ」はするな

野村證券時代のお客様は大体が富裕層、現在の保険営業でも一部そういうお客様がいらっしゃいます。社会人1年目、2年目くらいの方や主婦の方に好かれるのと、経営者や大物に好かれるのとでは、論点が全く異なってきます。

 

経営者や大物に好かれるにはどうしたらよいのかについてお話しします。まず一つに、褒め上手になることですが、たとえば社長が「会社を立ち上げて20年、やっと売り上げ30億になったよ」と言ってきたとします。

 

ここで営業マンは社長を褒めなければいけないわけですが、その褒め方にセンスの違いが出るわけです。褒め方が下手な人は、「社長、すごいですね〜。売上30億ですか!? 大きい会社ですね!」と、へらへらと全力でヨイショします。

 

ですが、これでは全くセンスがない。薄っぺらい奴だと思われて、今後その社長に会うことは難しくなるでしょう。記憶にすら残してもらえません。褒め方が上手い営業マンならばどうするか。

 

たとえば、「なるほど。社長に男気があって、決断力があるのはそういうことだったんですね」というふうに、真面目にまっすぐ相手を褒めるのです。

 

「私も職業柄色んな社長さんに会いますが、決断力のある社長とそうでない社長で分かれます。自ら会社を立ち上げて、叩き上げで何十年もやってきた、その生き様から出るオーラは、私みたいなペーペーから見ても分かります」といった感じです。

 

経営者や大物を褒める時のポイントは次の三つです。

 

1.真面目な雰囲気でまっすぐ褒める
2.他の社長とあなたは違うと伝える
3.自分なりに考えた本質的な部分を褒める