特別な不動産知識がなくても、少額の資金でスタートできる「コインパーク事業」。本連載は、大阪府で60ヶ所以上のコインパーキングを運営する経営者・福崎茂樹氏の著書、『コインパークの魅力――実録・すべて借地で年商1億円』(にじゅういち出版)の中から一部を抜粋し、コインパーク事業の魅力を紹介します。

コインパーク事業は許認可なしで開始できる

コインパーク事業の大きな流れは、以下の図表とおりです。各段階の詳しい中味については以降に説明します。

 

図表 事業フロー

 

●許認可は必要ない

 

事業開始に当たって許認可は必要ありませんので、いつからでもスタートできます。税務署への事業開始届けは必要です。忘れないようにしましょう。

 

●初期投資はどれくらい?

 

1駐車場あたり5台設置するとして、250〜300万円が最初の投資資金として必要です。機械・看板等は償却資産で、5〜6年も使用すれば帳簿上の資産価値はほとんどありません。法定耐用年数は、機械は5年、看板は3年、一次電源の引き込みは15年です。ですから、土地・建物のように資産形成はできません。ただし、機械・看板等の設備はメンテナンスをしっかりしておけば10年程度は使えます。駐車場には次のような機械類を設置します。

 

●駐車場に必要な設備

 

【精算機】

1台約70〜80万円。

 

【フラップ】

5台分で約100万円。

 

【電源の引き込み費用】

一次電源という電源を引き込むのですが、ポールも含んで14〜15万円。

 

【料金看板】

「30分100円」と表示してある看板です。約15万円。両面にするか片面にするかで値段は違ってきます。

 

【満空灯】

「満車/空き」を表示する看板です。約15万円。

 

【車止めのブロック、U字バリカー】

約10万円。

 

ここまでの合計で約250万円になります。これに仲介料・敷金といった借地に係る費用を含めると、初期投資は1駐車場あたり約300万円になります。

機械の設置は1週間ほどで完了

●機械設置に時間はかからない

 

設備は1週間程度で設置できます。土地所有者にOKという返事をもらったら、車を移動してもらいます。飛び飛びの車室ではいけませんから「入口左側5台」というように場所を空けてもらい機械類の設置に入ります。着工してから1週間ほどで完成します。「そんなに早いの?」とよく言われるのですが1週間でできます。

 

精算機のメンテナンス費用は1台月3000円程度
精算機のメンテナンス費用は1台月3000円程度

 

機械類設置前の更地
機械類設置前の更地

 

駐車スペース(車室)の設定
駐車スペース(車室)の設定

 

車室の区分け
車室の区分け

 

機械類設置のための溝掘り
機械類設置のための溝掘り

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    本連載は、2016年3月24日刊行の書籍『コインパークの魅力――実録・すべて借地で年商1億円』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    コインパークの魅力 ――実録・すべて借地で年商1億円

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    福﨑 茂樹

    にじゅういち出版

    コインパーク事業は、特別な不動産知識がない個人でも、賃貸マンション経営に比べて少額の資金でもスタートすることが可能です。そんなコインパーク事業の最大の魅力は「自分は働かず、機械が日銭を稼いでくれる」こと。本書で…

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