特別な不動産知識がなくても、少額の資金でスタートできる「コインパーク事業」。本連載は、大阪府で60ヶ所以上のコインパーキングを運営する経営者・福崎茂樹氏の著書、『コインパークの魅力――実録・すべて借地で年商1億円』(にじゅういち出版)の中から一部を抜粋し、コインパーク事業の魅力を紹介します。

特別な知識がなくても実践可能な不動産投資の一つ

コインパーク事業は不動産投資の一つだと考えています。不動産投資といえば、通常、賃貸マンションを取得し、家賃を受け取り、諸経費を支払い、利益を手にするということを想定されることでしょう。テナントビルであれ駐車場であれ同様です。

 

しかし、賃貸マンション経営を経験されている方は十分ご存知でしょうが、人が住むと様々な要望・クレームが発生し、24時間対応が必要となります。もちろん管理費を払って不動産管理会社にその対応を任せる方法もありますが、まあ大変です。さらに、10年に1回大規模修繕が必要になってきます。そうして表面利回り10%前後、実質利回り5%前後といったところでしょうか。

 

コインパーク事業は、賃貸マンションの代わりにコインパーク設備一式を設置し、30分いくらという利用料を受け取り、諸経費を支払い、利益を得るものです。こちらも24時間対応が必要ですので専門業者にフィーを払って委託しますが、表面利回り71%、実質利回り27%です。

 

しかも、特別な不動産知識がなくても、賃貸マンション経営に比べて少額の資金で、個人でスタートできるのです。スタートすればあとは機械が稼いでくれます。会社勤めをしながら、200万〜300万円あるから何かに投資したいと考えている人にも適した事業といえます。アパート・マンションの一室あるいは一棟を投資目的で購入する人がいますが、そのコインパーク版と捉えることができます。

空きスペースと一時利用需要をマッチングさせた事業

数年前まで、駐車場といえば月極が普通でした。つまり、1カ月単位で駐車スペースを貸すというものでした。土地所有者にとって月極駐車場は、固定資産税は少し高くなりますが、ほとんど手間がかからず、売却も含めいつでも転用が効く土地活用なのです。

 

ところが最近は、若者の車所有の減少によって空きが目立つようになってきています。他方、駐車違反の取り締まりは強化されています。ここにコインパーク事業のベースがあるのです。すなわち、駐車場の空きスペースと一時利用需要をマッチングさせた実需の事業なのです。

駐車場の空きスペースを利用したコインパーク
駐車場の空きスペースを利用したコインパーク

 

コインパーク事業は、一時利用需要をマッチングさせた実需事業
コインパーク事業は、一時利用需要をマッチングさせた実需事業 

本連載は、2016年3月24日刊行の書籍『コインパークの魅力――実録・すべて借地で年商1億円』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

コインパークの魅力 ――実録・すべて借地で年商1億円

コインパークの魅力 ――実録・すべて借地で年商1億円

福﨑 茂樹

にじゅういち出版

コインパーク事業は、特別な不動産知識がない個人でも、賃貸マンション経営に比べて少額の資金でもスタートすることが可能です。そんなコインパーク事業の最大の魅力は「自分は働かず、機械が日銭を稼いでくれる」こと。本書で…

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