近年盛んに開発が行われている、米国コロラド州にある都市「デンバー」。本連載では、投資としての「デンバー不動産」の魅力を、天候・地理・産業など様々な視点で紹介します。今回は、ニューヨークなどの大都市と比較して、デンバー不動産が注目されている理由を見ていきます。

恵まれた天候、交通網など様々な魅力を持つデンバー

アメリカの中西部にあるコロラド州は、現在アメリカで最も注目を集めている都市のひとつです。中でも州都のデンバーは、今年2016年、アメリカ人が最も住みたい場所No.1に選ばれました。

 

コロラド州は、近年開発が盛んに行われているデンバーやその近郊都市と、アスペンやベイルなど名高いリゾート地が融合した魅力的な州です。

 

 

さらに標高が高いため、大自然の素晴らしい四季に恵まれていることに加え、年間300日以上晴天であることも有名です。

 

冬はスキーや様々なウィンタースポーツ、夏はハイキング、ゴルフ、サイクリング、乗馬など様々なアウトドア・アクティビティーが楽しめ、年間シーズンを問わず、現地人及び観光客で賑わっています。

 

また、コロラド州には『ビールのナパバレー』と呼ばれている地ビールの醸造所が多々存在します。ロッキー山脈から湧き出る新鮮な水を使用している地ビールで、ビールの年間生産量では全米第一位を誇ります。

 

1994年に完成し、ロッキー山脈をイメージした外観のデンバー国際空港は、世界でも最新・最大規模のもので、アメリカ国内だけでなくヨーロッパやアジア、世界各国に行く人々に利用されています。

 

2013年からは、成田からデンバーへのボーイング787・ドリームライナーの直航便も毎日運行しており、日本から9時間半で到着できるためとても便利になりました。

 

今年2016年4月、デンバーメトロエリアの劇的な開発の一つであるRTD(地域交通特別区)のライトレール網の建設により、ダウンタウンのユニオン駅と、デンバー国際空港を結ぶ電車路線がオープンしました。

 

デンバーの交通網の発達に加え、コロラド州の活発な経済成長によって、Googleなどの大手企業を筆頭に、多くの企業や個人投資家のコロラド州への関心がますます高まっています。

年々価格が上昇しているデンバー不動産

この堅調な雇用に引き寄せられるように、コロラド州、特にデンバー及びその近郊都市での不動産売買は著しく活発化しています。

 

景気のいいデンバー不動産の価値は、過去5年間で毎年9%上昇しており、まだまだ衰える気配はありません。

 

 

1年を通して不動産の需要は夏に大きく増えるので、それに対し不動産価格も高騰します。そのため、デンバー不動産の投資を目的とした購入は冬に、売却を夏にするとより高い利益を期待できます。

 

その他Fixand Flip(短期投資)や、割高な物件を購入し手直することで、物件価値を高めて売る投資も盛んに行われています。また長期投資の場合においても、人口流入の多いデンバーでは賃貸の稼働率はとても高く、月々の家賃も年々上昇中しています。

 

商業用不動産においても、デンバーはアメリカ全土で最も注目されている都市のひとつです。

 

その理由として、ニューヨークやワシントン、サンフランシスコ、ロサンゼルスなど大都市での需要拡大により、これらの地域の不動産が値上がりし、利益を多く得られなくなったことが挙げられます。投資家たちは、これら大都市以外の市場に目を向けているのです。

 

デンバーの銀行は不動産投資目的のビジネスに良心的であるため、この先、日本の企業や個人投資家のデンバーへの関心は高まっていくのではないでしょうか。

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