1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要株式市場はまちまちながらやや軟調な展開となりました。米国株式市場では、依然として混戦が続く米大統領選挙が、追加経済対策協議、再び増加する新型コロナウイルス新規感染者等と共に相場の不透明材料となりました。7-9月期の企業業績は太宗が事前予想を上回る良好なものですが、株式市場は軟調で、NYダウは週間では0.95%下落しました。日本株式市場は、円高が進みましたが、輸出の改善などを受けて底堅く推移し、週間では0.45%上昇しました。欧州株式市場は、英国と欧州連合(EU)の貿易協定交渉が続く中、新型コロナ感染急拡大を受けて下落しました。DAX指数は2.04%、FTSE100指数は1.00%下落しました。中国株式市場は、まちまちな動きとなり、上海総合指数は1.75%下落、香港ハンセン指数は2.18%上昇しました。発表された7-9月期GDP成長率は前年比4.9%成長で、順調な景気回復が続いている点が確認されました。
<リート>
グローバル・リートは、比較的小幅な動きに終始し、0.23%上昇しました。
<債券>
米国の債券市場は、大統領選挙後の追加経済対策や将来的な財政赤字の拡大を見越す形で売り圧力が高まり、長期金利は0.097%上昇しました。米国の長期金利上昇は他国にも波及し、日本、ドイツ、英国の長期金利も上昇しました。
<為替>
円相場は対米ドルでは円高となりましたが、その他の主要通貨に対しては円安となりました。週の半ばに米議会における経済対策協議への楽観的な見方が強まった他、人民元の対米ドルの上昇を受けて米ドル安が進み、円高となりました。欧州ではコロナの感染が急増していますが、EUと英国の通商協議の再開もあり、対ユーロでは0.57%の円安となりました。
<商品>
原油価格は今後の需給悪化懸念などにより、2.52%下落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年10月19日~10月23日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2020年10月26日)
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先週の「マーケット・ウィークリー」
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先月の「マーケット・マンスリー」
2020年10月5日 先月のマーケットの振り返り(2020年9月)
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