2020年10月12日～10月16日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは大幅に下落しました。中国による豪州産石炭の輸入禁止報道を受けた豪中貿易対立への懸念などから、豪ドルが売られる展開となりました。週後半、豪州準備銀行（RBA）による追加緩和期待の高まりも豪ドルの売り材料となりました。新型コロナウイルスワクチン開発への不透明感などを背景としたリスク回避の動きにより円が堅調に推移したこともあり、豪ドルの対円レートは大幅な下落となりました。

（注）左グラフは2019年10月16日～2020年10月16日、右グラフは2020年10月9日～2020年10月16日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。豪州準備銀行（RBA）のロウ総裁の講演内容を受け追加緩和期待が高まったことや、中国による豪州産石炭の輸入禁止報道を受けた豪中貿易対立への懸念などから、豪州3年国債利回りは低下（国債価格は上昇）しました。

（注）左グラフは2019年10月16日～2020年10月16日、右グラフは2020年10月9日～2020年10月16日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇しました。週初は中国による豪州産石炭の輸入禁止報道による豪中貿易対立懸念が燻ったものの、米国株式市場の上昇に連られる形で豪州株式も上昇しました。週後半には豪州準備銀行（RBA）のロウ総裁のハト派的な講演内容を受けて追加緩和期待が高まったことも買い支え要因となり、週間を通して豪州株式は上昇しました。

（注）左グラフは2019年10月16日～2020年10月16日、右グラフは2020年10月9日～2020年10月16日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、若干下落しました。豪州国債利回りが低下し、豪州株式が上昇したものの、新型コロナウイルス再拡大懸念などを背景としたグローバルリート指数の下落に連られて、豪州リート指数は若干下落しました。
 

（注）左グラフは2019年10月16日～2020年10月16日、右グラフは2020年10月9日～2020年10月16日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年10月12日～10月16日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年10月20日）