2020年10月5日～10月9日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは上昇しました。週前半、米国の追加景気対策協議の難航や豪州準備銀行（RBA）による追加金融緩和期待が引き続き燻っていることなどを背景に、豪ドルの上値が抑えられました。しかし、週後半は米国追加景気対策が前向きな展開となったことなどを背景としたリスク選好の動きにより、景気に敏感とされる資源国通貨である豪ドルが買われ、週間では豪ドルの対円レートは上昇となりました。

（注）左グラフは2019年10月9日～2020年10月9日、右グラフは2020年10月2日～2020年10月9日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、大幅に低下しました。豪州準備銀行（RBA）は10月会合での追加金融緩和を見送ったものの、追加緩和期待が依然残っていることなどを受けて、豪州3年国債利回りは大幅に低下（国債価格は上昇）しました。

（注）左グラフは2019年10月9日～2020年10月9日、右グラフは2020年10月2日～2020年10月9日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、大幅に上昇しました。豪州準備銀行（RBA）が引き続き追加金融緩和の可能性を示唆していることや、週前半に公表された連邦政府予算案に企業寄りの内容が含まれていることなどを背景に豪州株式は堅調な展開となりました。また、トランプ米大統領退院による米国大統領選挙に関する不透明感後退や、米国追加景気対策の前向きな展開なども好材料となり、週間を通して豪州株式は大幅に上昇しました。

（注）左グラフは2019年10月9日～2020年10月9日、右グラフは2020年10月2日～2020年10月9日。

　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。米国の追加景気対策の進展期待などを背景とした欧米株式市場の上昇を受けてグローバルリート指数が上昇する中、豪州リート指数も豪州国債利回りの低下や豪州株式の上昇などを背景に堅調な展開となりました。週間を通して豪州リート指数は上昇しました。

（注）左グラフは2019年10月9日～2020年10月9日、右グラフは2020年10月2日～2020年10月9日。

　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年10月5日～10月9日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年10月13日）