2020年9月14日～9月18日のオーストラリアマーケット動向

為替

9月11日以降の豪ドルの対円レートは大幅に下落しました。豪州の新型コロナ感染再拡大は減少傾向にありますが、米国の追加景気対策法案が難航していることや、欧州の新型コロナ感染再拡大への懸念などによるリスク回避の動きから円が買われ、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが売られました。期間を通して豪ドルの対円レートは大幅に下落しました。

（注）左グラフは2019年9月22日～2020年9月22日、右グラフは2020年9月11日～2020年9月22日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

9月11日以降の豪州3年国債利回りは、低下しました。豪州準備銀行（RBA）が公表した9月会合議事録では、会合で示唆した追加緩和に関する詳細は示されませんでした。しかし、追加緩和への期待感は引き続き燻ったほか、米国の追加経済対策法案が難航していることなどを受けてリスク回避的な動きが強まり、豪州3年国債利回りは低下（国債価格は上昇）しました。

（注）左グラフは2019年9月22日～2020年9月22日、右グラフは2020年9月11日～2020年9月22日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

9月11日以降の豪州株式は、下落して引けました。期間前半は豪州の新型コロナ感染再拡大が減少傾向にあることや、予想を上回った中国の経済指標などを受け豪州株式は上昇しましたが、後半は米国株式市場の下落に連られて下落に転じました。欧州の新型コロナ感染再拡大への懸念も悪材料となり、豪州株式は下落して引けました。

（注）左グラフは2019年9月22日～2020年9月22日、右グラフは2020年9月11日～2020年9月22日。株式指数は、

　　　MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

9月11日以降の豪州リート指数は、多少上昇しました。豪州の新型コロナ感染再拡大が減少傾向にあることなどを背景に豪州のリート市場は上昇しましたが、株式市場の下落などを受けて下落に転じました。期間を通しては、豪州のリート指数は多少上昇して終わりました。

（注）左グラフは2019年9月22日～2020年9月22日、右グラフは2020年9月11日～2020年9月22日。リート指数

　　　は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年9月14日～9月18日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年9月24日）