積極的な金融緩和策に加え、フォワード・ガイダンスを導入

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

フォワード・ガイダンスを導入

■米連邦準備制度理事会(FRB)は9月15日、16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジを0.0~0.25%に据え置き、国債買い入れなどの量的緩和政策についても、今後、少なくとも現状のペースを維持することを決めました。

 

■また、FRBは今回の局面で初めてフォワード・ガイダンスを導入し、「労働市場の情勢がFOMCの雇用最大化の判断と一致する水準に達し、物価上昇率が2%に上昇して当面は2%をやや上回るところで軌道にのるまで」、ゼロ金利政策を維持するとしました。

 

(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2020年9月15日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年7月。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
政策金利、長期金利と物価上昇率 (注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2020年9月15日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年7月。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

足元経済見通しは上方修正

■FOMC参加者の経済・金利見通しでは、GDP、雇用、物価上昇率ともに前回(6月)見通しから上方修正され、想定よりも早く回復軌道に戻っていることが示されました。一方、FOMC参加者による政策金利見通し(ドットチャート)では、23年末までほとんどの参加者がゼロ金利維持としました。

 

■記者会見でパウエル議長は、「経済活動は4-6月期の落ち込んだ状態から持ち直してきたものの、全体の経済活動はパンデミック前の水準を大きく下回っており、先行きも極めて不確実性が高い」と、慎重な姿勢を示しました。

 

(注1)開催月は、FOMCで経済見通しを公表した月。 (注2)FOMC参加者による予測の中央値。実質GDP成長率とコア物価上昇率は10-12月期の前年同期比。コア物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数。失業率は各年10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中央値。 (出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
FOMC参加者の経済見通し (注1)開催月は、FOMCで経済見通しを公表した月。
(注2)FOMC参加者による予測の中央値。実質GDP成長率とコア物価上昇率は10-12月期の前年同期比。コア物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数。失業率は各年10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中央値。
(出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

ゼロ金利政策は相場の下支えに

■16日の米国株式市場はまちまちの動きとなりました。ダウ工業株30種平均はFOMCを受け一時上昇しましたが、その後は利益確定売りに押され、前日比37ドル高の28,032ドルで終えました。S&P500種株価指数とナスダック総合指数は下落しました。今回のFOMCの内容はある程度織り込まれたものでしたが、FRBが長期にわたりゼロ金利政策を維持する姿勢を示したことは、今後の相場の下支え材料になると考えます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『積極的な金融緩和策に加え、フォワード・ガイダンスを導入』を参照)。

 

(2020年9月17日)

 

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著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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