2020年8月24日～8月28日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、大幅に上昇しました。豪ドルは景気回復に対する期待や原油価格上昇などを背景に堅調に上昇しました。週末には安倍首相の辞任表明を受けて円が買われる展開となりましたが、市場予想を上回る豪経済指標などを受け豪ドルも買われたため、豪ドルレートは対円でも上昇を継続しました。週間で見ると豪ドルの対円レートは大幅な上昇となりました。

（注）左グラフは2019年8月28日～2020年8月28日、右グラフは2020年8月21日～2020年8月28日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、若干上昇しました。主要各国の利回りは、ジャクソンホール会合におけるパウエルFRB（米連邦準備制度理事会）議長の発言などを受け、概ね上昇（国債価格は下落）しました。豪州3年国債利回りも、豪州準備銀行（RBA）による国債購入が2週間ぶりにありましたが、主要各国利回りに連られ若干上昇しました。

（注）左グラフは2019年8月28日～2020年8月28日、右グラフは2020年8月21日～2020年8月28日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、下落して引けました。豪州株式は景気回復に対する期待や原油価格の上昇などを背景に週半ばにかけて堅調に推移しましたが、週後半は原油価格が軟調に転じたことや南シナ海をめぐる米中対立の先鋭化への懸念などを受け、やや頭の重たい展開となりました。週間で見ると豪州株式は下落しました。

（注）左グラフは2019年8月28日～2020年8月28日、右グラフは2020年8月21日～2020年8月28日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。豪州債券利回りは上昇（債券価格は下落）、豪州株式市場も下落しましたが、景気回復に対する期待の高まりや、週後半公表の4-6月期民間設備投資が市場予想を上回ったことなどを受けて、豪州のリート指数は週間を通して上昇しました。

（注）左グラフは2019年8月28日～2020年8月28日、右グラフは2020年8月21日～2020年8月28日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年8月24日～8月28日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年9月1日）