2020年8月10日～8月14日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。週前半は、米国の追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン開発の進展に対する期待などから、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが買われ、低リスク通貨とされる円が売られました。週後半は米中協議の延期などを背景としたリスク回避の動きにより円が買い戻され、豪ドルの対円レートは頭を押さえられる展開となりました。週間で見ると豪ドルの対円レートは上昇しました。

（注）左グラフは2019年8月14日～2020年8月14日、右グラフは2020年8月7日～2020年8月14日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、横ばいとなりました。米国における追加経済対策に対する期待などから主要各国の利回りは上昇（国債価格は下落）しましたが、豪州3年国債利回りは、RBA（豪州準備銀行）が国債買い入れを継続したことから、横ばいとなりました。

（注）左グラフは2019年8月14日～2020年8月14日、右グラフは2020年8月7日～2020年8月14日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇して引けました。週初は、米大統領が追加経済対策に関する大統領令に署名したことなどから景気回復に対する期待が高まり、豪州株式は上昇しました。また、ビクトリア州の新型ウイルス感染拡大にピークアウトの兆しが見え始めている点も好感されました。週後半は軟調な決算発表が続いたことなどを受けて、やや頭の重たい展開となりましたが、週間で見ると豪州株式は上昇して引けました。

（注）左グラフは2019年8月14日～2020年8月14日、右グラフは2020年8月7日～2020年8月14日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
 

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。週前半は、ビクトリア州の新型ウイルス感染拡大にピークアウトの兆しが見え始めている点などが好感され、上昇しました。その後は株価の軟調さなどを受けて横ばいの推移に留まりましたが、週間を通しては上昇しました。

（注）左グラフは2019年8月14日～2020年8月14日、右グラフは2020年8月7日～2020年8月14日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年8月10日～8月14日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年8月18日）