売電価格は下落の一途「太陽光発電投資」にうま味はあるのか?

買取価格の低下や太陽光関連会社の倒産増加などにより、太陽光発電投資はうま味がなくなったといわれています。一方で、安定的な収益が見込める投資であるという声も聞きます。はたして、太陽光発電投資に魅力はあるのでしょうか。実際に太陽光発電投資を始めた、トランス税理士法人代表税理士の中山慎吾氏が解説します。

太陽光発電投資は、堅実な人に向いている

私事ですが、太陽光発電投資を始めました。その経験を踏まえ、太陽光発電投資とはどのようなものか、メリットやリスク、気をつける点などを解説します。

 

まず太陽光発電投資は、変な言い方ですが頑張れない投資です。

 

大幅に収益が上がることはなく、必要なポイントを押さえておけば頑張る必要がありません。太陽さえ出ていれば勝手に太陽光発電所が発電し売電収入を得ることができます。

 

株式投資やFXなどボラティリティー(価格変動)が大きな投資商品に必要とされる知識や経験は要りません。「忙しいのに値動きが気になってパソコンの画面から目が離せない…」なんてことは皆無です。

 

アパート経営のように空室リスクに悩むこともありません。不動産投資では、近隣に同じような建物が建築されると、供給過剰になり家賃を下がる危険性がありますが、太陽光発電所の場合は、隣接地に別の太陽光発電所が建設されても大丈夫です。太陽は同じように2ヵ所の発電所を照らしますので、売電収入が減ることはないのです。

 

なお、電力の買取先は、太陽光発電所を建設した所在地を管轄する電力会社になります。電力会社は一定の価格で一定の期間買い取るため、一方的に契約を解除されるリスクも低いものです。

 

最初から大きな収益を生む投資ではありませんが、少ない自己資金で(筆者は自己資金ゼロでスタートしました)知識や経験を必要としないため、「こんなはずじゃなかった」という可能性が極めて低いといえます。

 

また、後述する固定価格買取制度(FIT)の期間が20年と長期なため、太陽光発電所を全額融資で購入(借入期間15年)しても、借入期間が終了する15年後以降はキャッシュフローが大幅に良くなるので将来的な年金不安も軽減できます。

 

気をつける点は、売電額の根拠となるシミュレーションの数字によって利回り等が変動することです。過去何年間の日照データを基に算出しているか等のシミュレーションの根拠を確認することが必要です。また、太陽光発電所を自分で維持管理するのは難しいので、年間の管理費用やその内容、遠隔監視システム導入の有無、動産総合保険加入の有無を確認しましょう。

 

ハラハラ、ドキドキ感はないけれど…
ハラハラ、ドキドキ感はないけれど…

トランス税理士法人 代表税理士

1978年生まれ、神奈川県横浜市出身。明治大学大学院グローバルビジネス専門科修了、MBA取得。大学卒業後、日興證券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)に入社、日本橋支店にて資産運用コンサルティング課に従事。
その後、「お客様の資産形成を長期的にサポートするには、証券運用だけでなく、複合的なファイナンシャルプランニングを実践する業態を作り出す必要がある」という思いから2007年に個人向け資産運用コンサルティング会社を共同で創業。CFP(R)の資格を活かし、お客様の資産運用のアドバイザーとして現場に立ちながら、ベンチャー企業の共同創業者として会社の事業規模を拡大。現在は税理士として個人向けの税務を中心に顧客の資産形成をサポートしている。

著者紹介

連載オーナー税理士が教える「太陽光発電投資」の基礎知識

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