
三井住友DSアセットマネジメント株式会社が、2020年5月11日~5月15日のマーケットの振り返りのマーケットについて振り返り、「1. 先週の市場動向、2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場、3.先週のメキシコペソ市場、4. 先週のブラジルレアル市場、5. 今週の主な注目材料」のそれぞれについて解説します。※本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するマーケットレポートを転載したものです。
1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は、経済活動の再開見通しの不透明感や米中対立懸念などを背景に概ね下落しました。米国株式市場は、経済活動の再開見通しの不透明感や、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が景気の先行きに強い懸念を示したこと、米中対立懸念などが嫌気され下落しました。NYダウは2.65%下落しました。日本株式市場は、米中対立懸念などから欧米株が下落したことや収益見込み対比での株価が警戒されて、日経平均株価は0.70%下落しました。3月決算企業の決算発表がピークとなりましたが、市場全体への影響は限定的でした。欧州株式市場では、新型コロナウイルスの第2波への警戒感や、パウエルFRB議長が景気の先行きに強い懸念を示したことなどが嫌気され、DAX指数は4.03%、FTSE100は2.29%下落しました。中国株式市場は、米中対立懸念などを背景に上海総合指数は0.93%、香港ハンセン指数は1.79%下落しました。
<リート>
グローバル・リートはコロナウイルス感染による不動産需要の減退などが嫌気され7.70%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、パウエルFRB議長が景気の先行きに強い懸念を示したことなどを受け0.040%低下しました。日本、ドイツ、英国の長期金利はほぼ横ばいでした。
<為替>
円相場は、米国や欧州など世界各地で経済活動を再開する動きが広がる中、投資家の間で景気の先行きへの過度な不安が和らぎ、対米ドルでは円は0.38%下落しました。対ユーロでも0.45%下落しました。
<商品>
原油価格は経済活動の再開に伴うエネルギー需要の回復期待などから、18.96%上昇しました。



2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場

(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

(出所)FactSet、Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

(配当込み、現地通貨ベース)。アジア:アジア・パシフィック(除く日本)。
(出所)FactSet、Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
3. 先週のメキシコペソ市場

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

(注2)メキシコペソ/米ドルの騰落率はメキシコペソの対米ドルでの騰落率。
(注3)WTI原油先物価格の単位は米ドル。
(注4)前週比は2020年5月8日から2020年5月15日まで、前月末比は2020年4月30日から2020年5月15日まで、前年末比は2019年末から2020年5月15日まで。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
4. 先週のブラジルレアル市場

(注2)ブラジルレアル/米ドルの騰落率はブラジルレアルの対米ドルでの騰落率。
(注3)鉄鉱石はシンガポール取引所の鉄鉱石先物価格(米ドル)。
(注4)前週比は2020年5月8日から2020年5月15日まで、前月末比は2020年4月30日から2020年5月15日まで、前年末比は2019年末から2020年5月15日まで。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年5月11日~5月15日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2020年5月18日)
先週の注目の「マーケット・デイリー」
2020年5月14日 主要な資産の利回り比較(2020年4月)
2020年5月13日 アジア・オセアニアのリート市場は新型コロナ収束期待で反発
先週の「マーケット・ウィークリー」
2020年5月11日 先週のマーケットの振り返り(2020/5/4-5/8)
先月の「マーケット・マンスリー」
2020年5月8日 先月のマーケットの振り返り(2020年4月)
先週の注目の「マーケット・キーワード」
2020年5月14日 新型コロナの影響で、『街角景気』は一段と悪化