2020年4月20日～4月24日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、若⼲上昇しました。新型コロナによる経済停滞で原油需要が⼤幅に減少し、原油先物価格が史上初のマイナス価格をつけたことから、豪ドルなどの資源国通貨は⼀時軟調に推移しました。その後は原油先物価格の反発に連れ上昇に転じました。

（注）左グラフは2019年4⽉24⽇～2020年4⽉24⽇、右グラフは2020年4⽉17⽇～2020年4⽉24
　　　⽇。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州の3年国債利回りは、ほぼ横ばいとなりました。⽶国における経済活動の再開や新型コロナの治療薬への期待などから、市場にリスク選好的な動きが広がり利回りが上昇する場⾯もありましたが、その後は原油先物価格の⼤幅下落や豪州第2位の航空会社の経営破綻報道を受けて、3年国債利回りは低下基調となりました。

（注）左グラフは2019年4⽉24⽇～2020年4⽉24⽇、右グラフは2020年4⽉17⽇～2020年4⽉24
　　　⽇。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、⼤幅に下落しました。新型コロナ感染拡⼤による経済停滞で原油需要が⼤幅に減少し、20⽇に原油先物価格が史上初のマイナス価格をつけたことや、21⽇に豪州第2位の航空会社が事実上の経営破綻を発表したことが嫌気され、豪州株式は⼤幅に下落しました。

（注）左グラフは2019年4⽉24⽇～2020年4⽉24⽇、右グラフは2020年4⽉17⽇～2020年4⽉24
　　　⽇。株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、⼤幅に下落しました。原油価格の下落などを背景に、豪州株式市場が⼤きく下落したことを受けて、豪州リート指数も⼤幅に下落しました。豪州では、新型コロナの新規感染者数の⼤幅な減少が続いており、政府は3⽉下旬からのロックダウン（都市封鎖）を評価していますが、ロックダウンの緩和には引き続き慎重姿勢をとっており、ウイルステストの拡充、患者のトラッキング、クラスターの特定の3条件が必要であると⾔及しています。

（注）左グラフは2019年4⽉24⽇～2020年4⽉24⽇、右グラフは2020年4⽉17⽇～2020年4⽉24

　　　⽇。リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年4月20日～4月24日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年4月28日）