アセットアロケーションってなに?わかりやすく解説
「税理士法人ネイチャー国際資産税」代表で人気税理士の芦田敏之氏と、資産運用のスペシャリストである「資産デザイン研究所」代表の内藤忍氏。
内藤氏は海外不動産をいくつか保有しており、その税務申告等で芦田氏にお世話になっている仲だそう。
今回のトークテーマは「アセットアロケーション」。投資資金を複数の異なる資産(アセット)に配分(アロケーション)することで、リスクをコントロールしながら安定したリターンの獲得を目指す運用方法です。
ここで、動画の内容を一部ご紹介。
内藤:私の投資の特徴としては、ひとつは自分でやっているということかな。「人体実験」といっていますけれども(笑)。自分で投資していいなと思うものをみなさんにご紹介する。もうひとつは金融資産だけとか不動産だけとかそういうことではなくて、金融資産と実物資産を組み合わせる「アセットアロケーション」を重視した資産運用をやっています。あまり株の個別銘柄がどうだとか、投資のタイミングを云々ということは推奨しないようなスタイルで投資を続けております。
芦田:なるほど。
内藤:「アセット」は資産で、「アロケーション」は配分ですから、「資産配分」ということなんですね。だいたい投資というと、「どこの株価が上がるの?」「日経平均っていつ底落ちするの?」といろんなことを聞かれるんですが、そういうことよりも、株や債券や不動産など様々な投資対象に、実際どういう風に配分するか? これが「資産配分=アセットアロケーション」でして、このことを考えるのが投資家にとっては圧倒的に重要なんですね。
だからこのアセットアロケーションをちゃんとやることのほうが、銘柄選びをするとか、株がいつ反転するかとか、為替がいくらになるとか、そういう予想をするよりも投資の成果を出すことに関しては圧倒的に有効。なので私は、このアセットアロケーションを重視した資産運用を提唱しているというわけなんですね。
芦田:アセットアロケーションって、個人の人、法人の人、若い人、年齢がいってる人…それぞれでなにか考え方って違うんですか?
内藤:そうなんですよね。実はアセットアロケーションって答えがないってところが特徴でして。たとえば全員に一致するような一番いいアセットアロケーションがあるかというと、それは残念ながらなくてですね。年齢や家族構成、収入、資産規模、それから性格とかね(笑)。やっぱり臆病な人と、わりと楽天的な人だと、だいぶアセットアロケーションのやり方が変わってくる。
いろんな環境や性格によって変わってくるので、おひとりおひとりのアセットアロケーションをカスタマイズしていくっていうことが重要になってきます。スーツと一緒で、吊るしのスーツを買うんじゃなくてオーダーメイドで体形に合ったスーツを注文するのと同じように、自分に合ったものを。資産配分というのもおひとりおひとりに合った、その人にフィットするものを作っていくと。これは思考錯誤しながらやるのに、少し時間がかかることだと思います。
芦田:じゃあまずは、自分のことを知らなきゃいけないんだと。
内藤:そうですね、まずは「現状認識」。やっぱり自分がわかってないと、なにをやっていいかわかりませんから。そうすると一番重要なことはなにかというと、自分の資産がどういう状況になっているか、その現状認識をすることが重要になってきます。
また、性格によって資産運用のやり方は変わってくるという話も。自分が敏感で悲観的なのか鈍感で楽観的なのか、その見極めも重要と指摘しています。芦田氏と内藤氏の性格も気になりますね。
アセットアロケーションに興味がある人への入り口として、わかりやすい内容となっています。
GGO編集部