2020年3月2日～3月6日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、ほぼ横ばいとなりました。新型肺炎の感染拡大によるグローバル景気の減速懸念から、豪州準備銀行（RBA）は3日に▲25bpの利下げを発表しました。同じ日に米国も利下げを行ったため市場心理が改善し、豪ドルは主要通貨に対して上昇に転じましたが、その後、比較的安全資産とされる円を買う動きが強まったため、結果的には豪ドルの対円レートはほぼ横ばいとなりました。

（注）左グラフは2019年3月6日～2020年3月6日、右グラフは2020年2月28日～2020年3月6日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州の3年国債利回りは、低下しました。新型肺炎の世界的な感染拡大によるグローバル景気の減速懸念に対応し、各国中央銀行が金融緩和への動きを強めました。豪州準備銀行（RBA）も3日、想定通り▲25bpの利下げを行いましたが、更なる追加利下げを織り込む形で利回りは一段と低下しました。

（注）左グラフは2019年3月6日～2020年3月6日、右グラフは2020年2月28日～2020年3月6日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、大きく下落しました。新型肺炎の世界的な感染拡大からリスク回避の動きが強まり、各国株式市場において株価下落の動きが継続しています。豪州株式市場も引き続き下落しました。

（注）左グラフは2019年3月6日～2020年3月6日、右グラフは2020年2月28日～2020年3月6日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、ほぼ横ばいとなりました。豪州準備銀行（RBA）による追加利下げ観測もあり豪州債券利回りは低下しましたが、新型肺炎の影響拡大による株式市場の下落から、リートはほぼ横ばいとなりました。

（注）左グラフは2019年3月6日～2020年3月6日、右グラフは2020年2月28日～2020年3月6日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年3月2日～3月6日のオーストラリア マーケット動向』を参照）。

（2020年3月10日）