為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。日本国内で新型肺炎感染者が増加したことなどへの悪影響が意識され、円が主要通貨に対して売られたことから、豪ドルは対円で上昇しました。一方、1月の豪雇用統計で、失業率が予想以上に上昇したことを受けて豪州準備銀行(RBA)による利下げ観測が高まったことなどから週末は小幅に下落し、上昇幅を縮めました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、低下しました。2月のRBA理事会の議事要旨が、声明文よりもハト派だったことや、豪州の1月の失業率が市場予想を超えて上昇したことを受けて、RBAによる追加利下げ観測が高まりました。加えて、新型肺炎の感染拡大への影響から安全資産とされる国債が買われたため、利回りは低下(価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。RBAによる早期の追加利下げ観測が高まったことや、中国人民銀行が、政策金利にあたる最優遇貸出金利(LPR)を引き下げたことなどが好感されました。一方、新型肺炎の拡大は引き続き懸念材料となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。豪州の債券利回りの低下や、株式市場の上昇を受けてリートは上昇しました。週末は、新型肺炎が中国経済やそのサプライチェーンに影響を及ぼすとの警戒感から株式市場が下落したため、リートも小幅に下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年2月17日~2月21日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2020年2月26日)