2020年2月10日～2月14日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。中国の新型肺炎の新規感染者数が、湖北省の基準変更を除けば増加ペースが下がっている他、中国政府は新型肺炎の経済的影響を緩和する政策を発表しています｡これらを受けて新型肺炎の経済への悪影響の過度の懸念が後退し､豪ドルの押し上げ要因となりました。

（注）左グラフは2019年2月14日～2020年2月14日、右グラフは2020年2月7日～2020年2月14日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州の3年国債利回りは、小幅上昇しました。中国の新型肺炎の新規感染者数が、湖北省の基準変更を除けば増加ペースが下がっている他、中国政府は新型肺炎の経済的影響を緩和する政策を発表しています。これらを受けて経済への悪影響の過度の懸念が後退し、豪州の3年国債利回りは小幅ながら上昇（債券価格は下落）しました。
 

（注）左グラフは2019年2月14日～2020年2月14日、右グラフは2020年2月7日～2020年2月14日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇しました。中国の新型肺炎の新規感染者数が、湖北省の基準変更を除けば増加ペースが下がっている他、中国政府は新型肺炎の経済的影響を緩和する政策を発表しています。これらによって経済への悪影響の過度の懸念が後退しました。また、豪州大手行の業績発表が予想を上回ったため銀行株が上昇し、相場をけん引しました。
 

（注）左グラフは2019年2月14日～2020年2月14日、右グラフは2020年2月7日～2020年2月14日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。中国の新型肺炎の拡大リスクへの懸念が徐々に収まって来ていることや株式市場の上昇を受けてリートは上昇しました。豪州の長期金利は上昇しましたが、上昇の度合いは小幅で、金利水準が低位にとどまっていることもリートにはサポートとなりました。

（注）左グラフは2019年2月14日～2020年2月14日、右グラフは2020年2月7日～2020年2月14日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年2月10日～2月14日のオーストラリア マーケット動向』を参照）。

（2020年2月18日）