為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。4日の豪州準備銀行(RBA)による金融政策決定会合で、政策金利の据え置きとともに楽観的な経済見通しが維持されたことや、5日に行われたロウRBA総裁の講演がハト派的でなかったことから早期の利下げ観測が後退し、対円で上昇しました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、上昇しました。RBAが金融政策決定会合で政策金利を維持したことに加え、早期の利下げ観測が後退したことから、豪3年国債利回りは上昇(価格は下落)しました。また、中国での新型肺炎による景気減速に備えた金融緩和が好感されたことや、前週のリスク回避の動きが和らいだことも金利上昇要因となりました。
株式
先週の豪州株式は、ほぼ横ばいでした。週初は、新型肺炎の拡大に対する懸念等で春節休暇明けの中国株式市場が下落したことにつられ、豪州株式も下落しました。その後は、中国政府が6日から米国との貿易協議「第1段階」合意に従い、対米追加関税の一部引き下げを発表したことなどが好感され、上昇しました。週末にRBAが短期経済成長見通しを下方修正したことなどから反落し、週間ではほぼ横ばいとなりました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。RBA金融政策会合後の声明で、新型肺炎の拡大リスクや国内経済への影響が一時的にとどまるとの見通しが示されたことなどを好感して4日に上昇しましたが、その後は小幅な値動きとなりました。週末には、豪州国内の短期経済成長見通しが下方修正され、豪債利回りが低下したことなどから、リートは上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年2月3日~2月7日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2020年2月12日)