株式ファンドへの資金流入続く…先進国より新興国を選好

世界の「投信マネー」(2019年12月)/デイリーマーケットレポート

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 調査部
株式ファンドへの資金流入続く…先進国より新興国を選好

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

流入超過額は3ヵ月連続で1,000億ドル超

■12月の投信マネーは全体で+1,127億ドル(前月+1,036億ドル)と3ヵ月連続の1,000億ドル超でした。「MMF」が+601億ドル(同+372億ドル)と再び流入超過額が拡大しました。「債券」は+420億ドル(同+339億ドル)と流入超過が続いています。

 

■債券ファンドは、「先進国」が+370億ドル(同+323億ドル)と12ヵ月連続の流入超です。「北米」が+290億ドル(同+255億ドル)、「グローバル」が+24億ドル(同+95億ドル)でした。「新興国」は+49億ドル(同+16億ドル)でした。

 

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年11月末現在37.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月1日。週次ベース。2019年1月からの累計。  (注2)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。「EMアジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。「EMEA」はEurope, the Middle Eastand Africaに投資するファンドの総称。  (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
投信の資金フロー (注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年11月末現在37.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月1日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(注2)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。「EMアジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。「EMEA」はEurope, the Middle East and Africaに投資するファンドの総称。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式ファンドは「先進国」よりも「新興国」を選好

■株式ファンドは+132億ドル(同+350億ドル)と流入超過額が減少しました。「先進国」が+4億ドル(同+257億ドル)にとどまった一方、「新興国」は+128億ドル(同+92億ドル)と超過額が拡大しました。「先進国」は、世界全体の株式に投資する「グローバル」が+28億ドル(同+135億ドル)に縮小し、「北米」は▲21億ドル(同+106億ドル)と流出超に転じました。「アジア(日本を含む)」は▲6億ドル(同▲12億ドル)でした。

 

■「新興国」は2ヵ月連続の流入超となりました。12月の中心は「EMアジア」で+80億ドル(同+25億ドル)となりました。「中国」が+45億ドル(同+2億ドル)、「韓国」が+39億ドル(同+14億ドル)と、米中貿易交渉の進展を背景に流入額が増加したと思われます。新興国全体に投資する「GEM」が+54億ドル(同+61億ドル)、「ラテンアメリカ」も+5億ドル(同+7億ドル)と流入超となりましたが、「EMEA」は▲11億ドル(同▲1億ドル)と再び流出超過額が拡大しました。


 

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年11月末現在37.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月1日。週次ベース。2019年1月からの累計。 (注2)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。「EMアジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。「EMEA」はEurope,the Middle Eas t and Africaに投資するファンドの総称。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
株式ファンドの資金フロー (注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年11月末現在37.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月1日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(注2)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。「EMアジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。「EMEA」はEurope,the Middle East and Africaに投資するファンドの総称。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金融緩和の継続と業績回復期待から株式ファンドへの流入が続こう

■引き続き株式ファンドに資金が流入するかが焦点です。世界の株式市場は高値圏にありますが、(1)世界景気が回復途上にある中、金融政策は緩和状態が続く、(2)今後業績の回復が期待される、などから、株式ファンドへの資金流入は続くと期待されます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『株式ファンドへの資金流入続く…先進国より新興国を選好』を参照)。

 

(2020年1月7日)

 

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