為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。米中貿易協議での「第1段階」の合意が来年にずれ込むとの報道などにより先行きの不透明感が高まったことや、香港情勢への警戒感の高まりなどを受けて中国経済とつながりが深いとされる豪ドルの売り圧力が高まり、対円で下落しました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、ほぼ横ばいでした。豪州準備銀行(RBA)が19日に公表した今月5日の定例理事会の議事要旨で利下げを検討していたことが明らかになったことから、債券が買われ金利が低下する場面がありました。週末にかけては債券に売りが入り、週間ではほぼ横ばいとなりました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。RBAによる利下げ観測の高まりを好感して上昇する場面があったものの、米中貿易協議や香港情勢を巡って米中対立の不透明感が高まったことから週間では下落しました。豪大手銀行が資金洗浄に関する法令違反があったとして提訴されたことなどから、金融セクターが下落し、指数を下押ししました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。19日に公表されたRBA議事要旨を受けて利下げ観測が高まったことから上昇する場面がありました。ただ、その後は豪州株式が下落したことや、週末にかけて豪金利が上昇したことを受けて、リート指数は下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年11月18日~11月22日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2019年11月26日)