為替
先週の豪ドルの対円レートは、ほぼ横ばいでした。週初は、米中両国が貿易協議で合意に近づいているとの兆しが高まったことや、豪州準備銀行(RBA)が政策金利を据え置いたことなどを背景に豪ドルは上昇しました。週末には米中貿易協議の先行き不透明感が高まったことから豪ドルは下落しました。週間ではほぼ横ばいとなりました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、小幅に上昇しました。米中貿易協議の進展期待などから上昇傾向で推移しました。7日は米中首脳会談の開催が遅れる可能性が浮上したことで上昇が抑制されました。週間では金利は小幅に上昇(価格は下落)しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。時価総額構成比で37%(11月8日)を占める金融セクターは、先週は前週比で+0.3%と小幅ながら上昇しました。これは、RBAが政策金利を据え置き、今後は利下げや所得減税などの影響が見え始めれば経済が持ち直す、との期待が広がったことなどが背景です。米中通商交渉が合意に近づいているとの見方が強いことから情報技術(IT)が、貿易摩擦の緩和を背景に原油需給が改善するとの見通しなどから素材、エネルギーも堅調でした。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。米中協議が進展するとの期待から豪州債券利回りが上昇し、豪州リートの配当利回りとの格差が縮小したことなどから、豪州リートは調整色を強めました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年11月4日~11月8日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2019年11月12日)