1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
米国株式市場は、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が米中が第1段階の合意取りまとめに近づいていると発言、米中合意への期待が高まりました。また大手半導体製造装置企業の決算が市場予想を上回り、半導体株も上昇しました。NYダウは史上最高値を更新し、週間では1.17%上昇しました。日本株式市場は、中国での弱い経済指標に加え、円高や高値警戒感などから様子見姿勢の強い動きとなりました。週間では日経平均株価は0.38%下落しました。欧州株式市場では、ドイツDAX指数はほぼ横ばいとなりましたが、香港でのデモ激化への懸念やポンドの上昇などから、FTSE100指数は0.77%下落しました。中国株式市場では、中国の弱い経済指標や香港政府が、2019年の実質GDP伸び率が▲1.3%になるとの見通しを発表したことから、香港でのデモ激化に伴う影響への懸念が高まり、上海総合指数は2.46%、香港ハンセン指数は4.79%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、欧米の長期金利の低下などを受け0.97%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、中国の主要経済指標が弱かった他、米国経済指標も力強さを欠いていることが示されたため、0.111%低下しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円は対米ドルでは、米国や中国での弱い経済指標を受けて、米国の長期金利が低下したことなどから、0.42%上昇しました。対ユーロでも0.14%上昇しました。
<商品>
原油価格は、米高官の発言などを受け、米中通商協議への進展期待が高まり0.84%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年11月11日~11月15日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2019年11月18日)
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